11月8日、米国の映画芸術科学アカデミーは、第80回米国アカデミー賞長編アニメーション部門のノミネート候補作品を発表した。発表されたのは、ピクサー制作の『レミーのおいしいレストラン』やドリームワークス・アニメーションの『シュレック3』など12作品。日本のアニメからは『鉄コン筋クリート』が選考対象にあがっており注目される。 『鉄コン筋クリート』は、STUDIO4℃のもと米国人のマイケル・アリアス氏が監督を起用して制作された。米国での上映は単館規模にとどまったが、批評家からの評判が高く大きな話題を呼んだ。 米国アカデミー賞はこの予備選考段階の候補作品が16作品以上であれば、ノミネートを5作品とすると定められている。逆に15作品以下の場合ノミネートは3作品以下となり、ノミネートになるだけでも競争は厳しくなる。 今年の予備選考は12作品となったので、ノミネートは3作品のみとなる。しかし、今年は圧倒的な支持を集める作品が少なく、本賞の受賞とともにノミネート自体も注目される。 順当にいけば、興行成績もよく批評家からも評価の高い『レミーのおいしいレストラン』と話題作として『シュレック3』の2作品は選ばれる可能性が高い。しかし問題は3作品目で、3DCGアニメーションの大型作品から『ビームービー』、『ルイスと未来泥棒』、『サーフズ・アップ』のいずれかの作品、あるいは現在未公開ながらゲームムービーばりの3DCGを展開するロバート・ゼメキス監督『Beowulf』などが考えられる。 テレビ番組からの映画化作品を一段低く見る傾向の強いハリウッドで『ザ・シンプソンズ MOVIE』はやや苦しいかも知れないが、話題だけを取ればトップクラスである。興行成績や知名度とは関係なく作品評価を重視すれば、大穴として『鉄コン筋クリート』や『ペルセポリス』も可能性があるかもしれない。 『ペルセポリス』はイランを舞台にしたフランスのアニメーションで、今年のカンヌ映画祭の審査委員賞を受賞している。 ノミネート作品の発表は来年1月22日、本賞の発表は2月24日になる。それまでにアニー賞やゴールデングローブ賞なども出揃うから、アニメーション関連の賞レースの流れも見えていきているだろう。 2007年は日本アニメでは『パプリカ』が手堅い興行成績を残し、評論家からも高く評価されている。しかし、『パプリカ』は既に前回(2006年)のアカデミー賞の対象作品とされていたため今回は予備選考のリストに挙がっていない。米国アカデミー賞公式サイト /http://www.oscars.org/『Alvin and the Chipmunks』 /http://www.thechipmunks.com/『Aqua Teen Hunger Force Colon Movie Film for Theaters』 /http://www.adultswim.com/shows/athf/movie/『ビームービー』 /http://www.beemovie.jp/『Beowulf』 /http://www.beowulfmovie.com/『ルイスと未来泥棒』 /http://www.disney.co.jp/movies/lewis/『ペルセポリス』『レミーのおいしいレストラン』 /http://www.disney.co.jp/movies/remy/『シュレック3』 /http://www.shrek3.jp/site/index.html『ザ・シンプソンズ MOVIE』 /http://movies.foxjapan.com/simpsons/『サーフズ・アップ』 /http://www.sonypictures.jp/movies/surfsup/index.html『鉄コン筋クリート』 /http://www.tekkon.net/『TMNT』 /http://www.ninjaturtles.com/
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