『ドラゴンボールZ』のハリウッド実写映画化の噂が初めてメディアにでたのは今から5年前、それからかなりの時間がたっている。俳優や脚本家の候補者が何度か話題になった後、『ドラゴンボールZ』のハリウッドでの映画化はしだいに忘れられつつあった。 そして、次々に浮上しては消えていく日本のアニメやマンガのハリウッドでの実写映画化企画のひとつとみなされるようになった。 ところがカナダのニュースサイト「The Gazette」の衝撃的な報道が、この状況を一変させそうだ。同紙は9月1日に、ハリウッドの大手映画会社20世紀フォックスが『ドラゴンボールZ』の実写映画の撮影を来年モントリオールで行うと報道したからである。 同紙の記事は直接『ドラゴンボールZ』の実写映画化を取り上げたのでなく、モントリオール市が20世紀フォックスによる複数の大型映画のロケ地を獲得したとするニュースのなかで触れられているものだ。 米国の大手映画会社がカナダで映画撮影を行うのは、米国より撮影コストが安く、映画関連の労働組合の影響が少ないためである。また、カナダも産業振興の一環としてこうした動きを支援している。 記事によるとモントリオール市がロケ地を獲得した映画は、昨年北米で大ヒットしたVFX映画『ナイトミュージアム』の続編、ローランド・エメリック監督によるSF映画の古典『ミクロの決死圏』のリメイク映画、そして『ドラゴンボールZ』の実写映画である。 それぞれの製作予算は1億ドル(およそ115億円)を超えるとしている。The Gazetteは、映画の詳細は不明だが、全ての映画は来年7月までに撮影を終えるとしている。 これまでハリウッドの会社による『ドラゴンボールZ』の実写映画化権は、結局、行使されないまま終わるとの見方があっただけに意外な展開でもある。 一方で、世界的な人気作品だけに、もし映画化されれば大ヒットの可能性はかなり高い。さらに『トランスフォーマー』や『マッハGo Go Go』などの日本アニメの相次ぐビッグムービー化が今回の企画を後押しした可能性が高い。 20世紀フォックスは、このほか日本アニメの『百獣王ゴライオン』などの実写映画化も進めているとされており、今回の報道が確かなら一気に日本アニメの映画化を推し進めることになる。また、撮影が来年行われれば、公開は2009年頃になるだろう。The Gazette /http://www.canada.com/montrealgazette//Montreal gets a big-budget boom with three movie shoots
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