集えガンダマー! 1/12ガンダムを組み立てろ! | アニメ!アニメ!

集えガンダマー! 1/12ガンダムを組み立てろ!

集えガンダマー! 1/12ガンダムを組み立てろ!  Byミルミル

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集えガンダマー! 1/12ガンダムを組み立てろ! Byミルミル

 2月3日。場所は杉並アニメーションミュージアム。居並ぶ5名は連邦の秘密兵器1/12ガンダムの組立に応募して集まったガンダマーたちだった。
 ここ、「杉並アニメーションミュージアム」は、東京都杉並区が設立し、日本動画協会が運営するアニメ施設である。入場は基本的に無料。アニメへの理解と発展をはかるため、資料の展示、アニメの上映会、声優教室など幅広く活動を行っている。今回のガンダム組立も、イベントの一環としてネットで組立希望者を募集したものだ。

suginami2.JPG 指揮官ことミュージアム職員さんの檄が飛ぶ。

 「少数精鋭! 諸君らは多数の応募者の中から選ばれたガンダム組み立て要員である! 存分に組み立てを楽しんで欲しい!」
 「はーい!」
 「デジカメ用意したかー! 楽しんでいる姿を記録し、他のガンダマーを羨ましいと思わせるのだ。さあ、楽しそうにポーズ! どんどん写真撮っちゃおうね!」
 「はーい!」

 そう、ミルミルもその選ばれた精鋭の1人だった。さらにつけ加えるなら自宅にシャアザクを持つ1/12シリーズの組立経験者でもあった。ゆえにその手にはザク組立に使った六角レンチの束が握られていた。
 午後1時から組み立て開始。指揮官に従い、足、腰、胸、腕と手と、全員が自分の担当のパーツを探し始める。
 「いやいや、そのつど探す前に全てのパーツ出しですよ」
 1/12シリーズは各パーツがでかくて、どれが必要なパーツか見分けづらいので、ともかくみんなビニール袋から出す。その梱包ビニールがもう山のよう。かなりのスペースに巨大パーツが散乱するので、袋越しでは向こうにあるのが何のパーツだか見分けがつかないのだ。ちなみにパーツそのものは中空のブロー成型なので、一つ一つは非常に軽い。
 向こうの足チームすでに苦戦。パーツが大きくてちょっとずれるだけでビスが穴にはまらない。1人が足を斜めに支え、その隙にもう1人がビス止め。やはり2人で作業しないと足は重いし、大変。安定のために、下半身だけで20キロ近くある。
 そしてミルミルの担当は胸。コクピットを組み立て、胸の黄色いファンを組み立てる。最初からボンドもニッパーも使わないとわかっているので、目分量でどんどん組み立てる。

 「おっと、腰までできた、そこで撮影! ほらほら、そう、今しもパーツはめてるって姿で動かないで! 撮るからね!」

 全員がデジカメ&携帯カメラを装備。組み立て途中の姿は今しか撮れないから、こまめに撮らないとね。あっ、ミルミルがビームサーベルを組み立てようとしてますよ。ピンクのとこと柄の白のところをはめるの。撮って、撮って!

suginami3.JPG たった1時間で、胸まで完成。ここまで来て作業がなかなか進まないのが手の組み立て。そう、ミルミルもザクの手を作ったからわかる。片手に30分以上かかるのだ。
 お手伝いを断り、一心不乱に指を組み立てる若きガンダマー。指は人間と同じく全ての関節が動くようになっており、それぞれをはめるのに膨大な時間がかかる。そして同じ人が組み立てないと、ビスの止め具合が変わって指の動きにバラつきが出てしまうのだ。なかなかお手伝いの申し出がしにくい、大変な作業である。

 「あれ? 指揮官殿! …足らないス」
 「は?」
 「アレ…ないですか。あのガンダムの頭につける…アレ」
 アレって何だ? 一同は動揺した。アレって…アレがないですよ。ガンダムの頭につける黄色いV字アンテナ!
 「誰か自分の頭につけたりしてない?」
 「いいえ指揮官殿、誰もつけておりません!」
 「うっそー、ホントにないの??」
 「大丈夫であります。なくても誰も気づきません!」
 「んな訳ないだろ!」

 最後に確認したところ、ガンダムを壁に安全固定する鎖もなかった。最初からなかったのか、誰かが自分の頭にくっつけて持ち去ったのか、今となってはわからない。

 「しょーがない、指揮官殿、ここにあるダンボールを切ってアンテナ作りましょう!」
 「そんなの嫌だあ!」
 「じゃあ、黄色い色画用紙、これならわかりません」
 「いや、わかるって」

 代用案は却下。バンダイに相談することにする。
 さて、その頃になってついに手と腕が完成。肝心のポーズ決めにかかる。

 「どんなポーズにする? 決めてからでないと腕をビス固定するから後から変えるの大変だよ」
 「ラストシューティングのポーズがいい!」
 「待て、それだと片手と頭がいらないことになる…」
 「シールドは必須だから…」

 結局左にシールド、右にライフルを持たせたスタンダードなポーズに決定。余ったサーベルは交代で振り回してガンダムごっこして遊ぶ。

 「さあ、頭乗せた? じゃあ、リモコンに電池入れてみまーす」
  ピコピコピコ
 「おおお! 音がするー!」
  ギュウウウウウ!
 「目も光ってるー!」「すごいすごーい!」
  そんな訳で(アンテナないけど)完成―!
 一同拍手喝采!

 ここまで1時間半。意外と短い時間で完成した!みんながんばった!…最後の方のノリはかなりケロロ軍曹だった(笑)
 最後にみんなで記念撮影。
 ミュージアムの受付に移動させて終了となった。
 このガンダム、末永く受付の横に飾られるということで、写真撮影も自由だそうだ。
 杉並アニメーションミュージアムは荻窪駅前からバスで5分。お近くの方はぜひ行ってみよう!

       suginami.JPG

杉並アニメーションミュージアム /http://www.sam.or.jp/

ミルミル
著者の紹介 カードからドール、セル画まで幅広い知識で日々コレションを続けている。また、おたく分野の株式投資を得意としている。著書「萌える株式投資」(ベストセラーズ)ほか。
ミルミルのオタクな株式投資blog   /http://blog.livedoor.jp/mujinakko_2009/
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