米国の大手映像作品配給会社のスターズ・エンタテインメントグループは、同社が管理する映像作品のインターネット流通に関して、グループ企業のインターネットコンテンツ配信会社ボンゴと複数年契約を結んだ。 この契約によりボンゴは、スターズ・エンタテインメントグループから、250を越える新作映画を初めとする多数の映像作品のインターネット配信とダウンロード販売を行なうことが出来るようになる。 ボンゴは今回利用できるようになったコンテンツとして、特にアニメファン向けの作品の充実を挙げている。そのなかには『鉄腕アトム アスロボーイ』の全50話や『攻殻機動隊』、『獣兵衛忍風帖』、『ブラッド ザ ラストバンパイヤ』、『ストリートファイター』の劇場版などが含まれている。 ボンゴは、現在インターネットを利用したスターズTVチャンネルを運営している。このスターズTVチャンネルは、月9.99ドルで1000作品の映画と2500のビデオ作品を利用者に提供している。これに加えてペイーパービューのサービスも行なっている。 ボンゴは、現在は映像作品について、この定額サービスとペイーパービューしか提供していない。しかし、近い将来はビデオ・オン・ディマンドのサービスと作品のインターネット販売にも乗り出すとしている。 これは既にアマゾン・ドットコムが行なっているアマゾン・アンボックスに近いものになると考えられる。インターネットのダウンロード販売はこのほかにも大手ファイル交換ソフト会社のビットトレントも乗り出すとされており、老舗インターネット映像サービスのボンゴもビジネスの展開が必要と判断したようだ。 今回、ボンゴがコンテンツの目玉のひとつとしているアニメ作品は、スターズ・エンタテインメントグループでアニメ流通を担当するマンガエンタテイメントがライセンスを持つ作品である。既に、同社は大手ゲームサイトのIGNでも、一部のアニメ作品のダウンロード販売を行なっている。 日本ではまだ行なわれていないアニメのインターネットダウンロード販売だが、米国では既に既定路線になりつつあるようだ。また、その販売窓口もひとつだけでなく複数設けることで、販売機会を拡大する意図も見える。 /スターズ・エンタテインメントグループ /マンガエンタテイメント
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