オンラインショッピング大手のアマゾンジャパンは、アニメやゲーム、フィギアなどオタクグッズに特化した専用サイト「OTAKUストア」を12月18日にオープンした。 「OTAKUストア」では、本やDVD、ゲーム、玩具といった垣根を飛び越えてマニア向けの商品3万点が並んでいる。そのカテゴリーには、アニメDVDや美少女ゲーム、ボーイズラブコミックなどある。 さらに『涼宮ハルヒの憂鬱』や『灼眼のシャナ』、『機動戦士ガンダム』といった作品別の検索、クリエーター別の検索などもあり、マニアを意識したサイトの構成が伺える。 こうした専門ストアは、アマゾン・ドット・コムが最近力を入れているフィーチャーストアの一環である。これらのフィーチャーストアは特定のテーマを設けることで、ユーザーの買いまわりの利便性を高め、関連グッズを紹介することで客単価を向上させる目的がある。 同社は現在、サイト上に「クリスマスギフト100選ストア」や「グットデザイン賞ストア」といったテーマ別にストアを展開している。さらに、アマゾンが手掛けるマニア向けのフィーチャーストアには、既にガンダム専門ストアの「ガンダムストア」もある。 しかし興味深いのは、アマゾンジャパンが長年否定的に使われることの多かった「オタク」の語句を積極的用いて、集客をはかろうとしている点である。これは「オタク」の語句に対する社会的なイメージの変化なのだろうか。 「オタク」の語句は国内とは違い海外(特に欧米)では、ポジティブ用いられることも多いという。そう考えるとアマゾンジャパンは、アメリカ発の外資系企業である。 「オタク」は米国というフィルターを通り「OTAKU」に変わることで、日本のビジネスの現場でも積極的受け入れられるものになったのかもしれない。 あとは、当の日本のオタク(?)たちが、「OTAKUストア」なるものを積極的に利用するかどうかである。ストアの利用者が、自らが「OTAKU」と分類されることに抵抗がないのかどうか興味は尽きない。/OTAKUストア/ガンダムストア/アマゾン・ドット・コム
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