マンガ・アニメの大人気作品である『Bleach』のアメリカ・ヨーロッパなどの海外進出が決定した。今回、アメリカを中心に海外で広くマンガ・アニメビジネスを展開するVIZメディアが、南北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア地区での同作品のテレビ放映、ビデオグラム(DVD・ビデオ)化権、商品化権のマスターライセンスを獲得したと発表したためである。 これまでのところ『Bleach』は欧米での作品・商品展開を行っていないが、アメリカでは、口コミでマニアの間で既に高い人気を確立している。マンガ・アニメの展開がされないうちに現地での人気を獲得しているのは、現在、アメリカで大人気となっている『NARUTO』と同じパターンである。 それだけに、アメリカでの作品展開は確実視されていたが、その作品・商品展開のマスターライセンスをどの会社が獲得するか注目されていた。『Bleach』の世界配給権はテレビ東京と集英社が保有しているが、結局、『NARUTO』と同様、集英社に近いVIZメディアがこれを行うことになった。 VIZメディアは、小学館、集英社、小学館プロダクションを設立母体としており、アメリカでのマンガビジネスで大きな強みを持っている。しかし、これまではアニメや商品ライセンスのビジネスはあまり大きくなかった。 近年、同社はマンガだけでなく、本格的なライセンスビジネスに乗り出している。その典型的な例が先に挙げた『NARUTO』で、同社は『NARUTO』のマスターライセンスを管理するだけでなく、この3月には自らのDVDレーベル「少年ジャンプ」を立ち上げ『NARUTO』を含む3作品を発売するなど幅広いビジネスに乗り出している。 VIZメディアによる『NARUTO』のビジネス展開は、アニメとマンガの相乗効果を生んでいる。また、今年からはライセンス商品も数多く発売される予定になっている。この最初の試みは、大きな成功と言っていいだろう。 世界配給権の一部がVIZメディアの親会社である集英社が持っていることもあるが、こうした『NARUTO』の成功も今回の決定の大きな要因になっているであろう。 VIZメディアは、『Bleach』のマンガ発売とライセンス管理、マーケティングを強力に推し進める予定であるという。また、近いうちにテレビ放映のパートナー企業を決定したいとしている。/VIZメディア /Bleach公式サイト(TV東京)/Bleach公式サイト(ぴえろ)/Bleach公式サイト(集英社)
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