ゲームレーティグに新区分18歳以上(2/22)
ゲーム業界団体の社団法人コンピューターエンターテイメント協会(CESA)は、これまでのゲームソフトの利用対象年齢を定めていた年齢区分に「18歳以上のみ」のZ区分を新設し、強い販売規制を導入することを発表した。これにより、「18歳以上のみ」Z区分の作品を販売す
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今回の18歳以上のみは、暴力表現や性的表現を審査の対象としており、審査は今年3月から始まり、5月には審査後のゲームが店頭に並ぶ。
新区分の導入は、過激な内容が子供に相応しくないもっと厳格な販売規制の導入をとして、首都圏の自治体を中心に家庭用ゲームソフトの過激な暴力表現、性表現を批判することが高まっていたことが背景にある。
今回のレーティング区分の変更は、そうした批判を受けた業界の自主的な対応といえる。今後は、より年齢に相応しいコンテンツを販売する動きがが強まりそうである。
しかし、これまでその表現のありかたと消費者の年齢について強く批判されてきたゲーム業界だが、実際には様々なコンテンツのなかではレーティングを厳格に定めている数少ない業界でもある。
例えば、アニメやマンガについては各社のメディアごとの自主的な基準はあるものの、業界を通じたレーティングは存在しない。それは、ゲームソフト以外にも、映画・アニメDVD販売・マンガなどに細かくレーティングを明示する欧米とは大きな違いがある。
今回、世間の批判と青少年の健全な育成という理念のもとでの新レーティングの導入に至るまでの流れは、今後こうした事態がマンガやアニメにも起こりうるのでないかと考えさせるものでもあった。
/社団法人コンピューターエンターテイメント協会