『NARUTO』、『金色のガッシュベル』、『ワンピース』の米国での視聴率が好調である。米国のアニメーション情報サイトのアニメーション・インサイダーは、11月の米国カートゥーン・ネットワークにおけるこの3作品の好調な視聴率を伝えている。 カートゥーン・ネットワークでは、今年の10月より「Toonami」ブロックと名づけられた土曜日夜の放映枠の中で、この3作品を連続して放映している。ブロック内では、8時半から『金色のガッシュベル』、9時から『NARUTO』、9時半から『ワンピース』となっており、日本でもあまりない人気作品が並ぶ豪華なラインナップだ。 好調なのはここでの視聴率で、アニメーション・インサイダーによれば視聴率はどの作品も前年同時間帯比で2桁成長となっている。例えば、『金色のガッシュベル』は9歳から14歳の間での視聴率が2.6%(前年同時間帯比37%増)、『NARUTO』は9歳から14歳で視聴率3.2%(同68%増)、『ワンピース』は、2.8%(同22%増)である。 とりわけ注目されるのは『NARUTO』と『ワンピース』の9歳から14歳の男子の間での人気である。両番組はカートゥーン・ネットワークが主要なターゲットとしているこの視聴者層で全地上波放送局、ケーブルテレビ放送局を通じて同時間帯のトップとなっている。 2%台、3%台の視聴率は日本人の感覚では、土曜日のゴールデンタイムのものとして高くないように感じそうだ。しかし、米国ではテレビ番組視聴の分散が進んでいることから3%前後の視聴率はかなりの高視聴率といってよい。また、週内に繰り返される同じ番組の再放送の視聴率は含まれておらず、実際の視聴者への到達度はもっと高いだろう。 米国の地上波テレビでは、昨今、日本アニメの放映枠の縮小が続いている。しかし、こうした作品の高視聴率は、日本のアニメ作品の米国ファンに向けての訴求力がいまだ大きな力を持っていることを示している。 今回の成功は、日本でも人気の高いこれらの作品自体の力に加えて、人気作品が3つ並んだこと(ブロック全体では8作品が並んでいる)による相乗効果、また的確な放映時間の選択といったことが影響しているだろう。 これらの子供向けの作品は、他の多くの作品と同様にキャラクター商品の展開と結びついている。好調な視聴率は、既に始まっているクリスマス商戦や今後の関連商品の販売にも期待を持たせる結果と言える。/アニメーション・インサイダー アニメーション・インサイダーの記事 /Toonami: November Ratings/カートゥーン・ネットワーク /Toonamiブロック
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