子供たちの間でカードバトルゲーム『ムシキング』の人気はとどまるところ知らないが、『ムシキング』のカードコレクションにのめり込むのは子供だけではない。9月23日の朝日新聞のニュースによると、37歳の男性が『ムシキング』のカード代欲しさに郵便小包の損害賠償詐欺を働いたという。しかも、その詐欺の小道具に使われたのがまた『ムシキング』のカードという念の入れようだ。 詐欺の方法は不要になった『ムシキング』カードとワインを同時に梱包して、ワインが割れたためカードが汚れたと主張し賠償金を手にする方法である。逮捕の容疑となった事件では2600枚のムシキングカードが利用されたという。 『大人買い』と呼ばれる大人が子供向けの食玩やコレクションカードなどを大量に買う行動はたいして珍しくないが、その大人買いの資金の出所が詐欺で儲けたお金というのもなんとも「とほほ...」な事件である。 大人が「ムシキング」カードを集めることは少し不思議に見えるかもしれない。しかし、コレクショングッズの世界ではこうした風景はよくあることだ。こうしたビジネスが大きく育つには、性別や世代を超える広がりが必要なのだ。 むしろ、ゲームの道具や友人との競争としてカードを集める子供たちと違い、大人のコレクションへの情熱はもっと別の方向に向けられる。それはテスト版や海外版といった全てのカードを揃えることやカードに傷がないなどのコレクションの完璧性だったりする。それを考え出すと、どんなコレクションもおそろしく金と時間がかかるものである。 こうした子供向けの商品であっても、真のコレクターの大半はいい大人なのだ。そうだとしても、今回の行動があまりにも行き過ぎているのは言うまでもないことだろう。 朝日新聞の記事 /ムシキングカードほしかった 郵政職員を詐欺で書類送検/ムシキング公式サイト
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