韓国・ソウル市にあるソンゴク(省谷)美術館が、日韓アーティストのアニメやマンガに影響を受けた作品を展示する『AniMate』展を9月6日から開催している。展覧会のタイトルである“AniMate”は、“アニメーション”と“メイト(友達)”をつなげた造語で、この展覧会が日韓の友好を記念したものであることを表している。 展覧会は、近年のアニメ、マンガ、映画、ファッションなど様々な分野が芸術と融合する美術の世界のトレンドを概観する。日韓から7名1組の現代アーティストが参加しており、日本からは会田誠などが作品展示を行う。 ソンゴク(省谷)美術館は、95年に韓国財閥の双竜グループによりソウル市に設立された。主に韓国の現代美術のアーティストを紹介している。 ここ数年、世界の現代美術界では村上隆、奈良美智、森万里子といった日本のアニメやマンガカルチャーの影響を受けたアーティストが大きく注目されている。今年の夏には、ニューヨークのジャパンソサエティーで、アニメなどの日本のサブカルチャーに焦点を当てたか『リトルボーイ』展が開催され大きな注目を浴びた。また、この夏日本ではガンダムと現代美術の融合として、大阪・天保山のサントリー美術館で『GUNDAM/ガンダム 来るべき未来のために』展が開かれるなど、アニメと現代美術をつなげる試みが相次いでいる。 今回の展覧会は、こうしたトレンドが韓国の中においてもまた存在することを気づかせてくれる。さらに、日本人と韓国人の作品を並べることで、ポップカルチャーとハイカルチャーの接近に加えて、国境を越えた文化の変容もまた加わることになる。非常に野心的な試みだと言っていいだろう。/ソンゴク美術館
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