9月1日の日本経済新聞の報道によると米国の大手メディアグループであるウォルト・ディズニーは、国内で男児をターゲットした新たな有料チャンネルを開設する。12月1日に開始される新チャンネルの名称は『トゥーン・ディズニー』となり、『スパイダーマン』などの男児向けの番組を放映する。また、記事では2007年からは、日本アニメの導入も検討しているとしている。 ウォルト・ディズニーはこれまでも、自社のカートゥーンを放映する有力チャンネルとしてディズニー・チャンネルを保有している。開局は2003年11月で、以来認知度の高いキャラクターで強い競争力を発揮している。 ディズニー・チャンネルは、番組を1) 未就学児童向け2) それよりやや上の児童層3) ファミリー向けの長編アニメ、劇場作としており、児童層についても女児視聴者に比べて男児視聴者が弱いと考えられる。 今回の新チャンネルの設立は、ディズニー・チャンネルは従来の視聴者層を強化する一方で、これまで同社が捉えられなかった層の取り込みを狙っていると考えられるだろう。それが、今回の狙う層である6歳から12歳の男児というわけであろう。 しかし、アニメ・カートゥーン系の有料放送局ではキッズステーションやアニマックスといった日本アニメを主体にした放送局が優位に展開をしている。特に今回トゥーン・ディズニーが狙うとしている層ではその傾向が強い。 また、この層では日本アニメチャンネルだけでなく、カートゥーンネットワークやニコロデオンといった米系カートゥーン専門放送局も強い競争力を発揮している。そうした放送局に対抗するために、日本アニメ番組も積極的に取り入れいく姿勢は、ビジネスに柔軟なでしたたかなディズニー流であるといえるだろう。 圧倒的なブランド力を背景にファミリー向け、未就学児童向けではほとんどライバルを持たなかったディズニーが、日本アニメ放送局やカートゥーン放送局の中で今後いかに競争していくのかが注目される。日本経済新聞の記事 /ディズニー、日本でテレビ事業拡大・専門チャンネル開局/ウォルト・ディズニー
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