9月3日から3日間、カリフォルニア州ロングビーチでパシフィックメディアエキスポ(PMX)という日本アニメ・マンガを扱うコンベンションが開催される。米国でのアニメ・マンガのコンベンションは今では数え切れないほど誕生しており、アニメ関連のイベント自体は珍しいものではない。 しかし、このPMXが他のコンベンションと異なっているのはアニメ・マンガを中心に置きながらも、日本のアニメ・マンガだけでない幅広い太平洋圏のサブカルチャーを取り扱うことを目的していることだ。 今年で2年目を迎えるPMXは全米最大のアニメイベントであるアニメエキスポに対抗して開催された経緯がある。東アジアを中心としたサブカルチャー全般というアイディアも、アニメやマンガに対する関心が今後はもっと広がりを見せるだろうという戦略とアニメエキスポに対する差別化の中で生まれた。 ところがこうした試みは現在のところまでは必ずしも成功しているとは言えない。本年の参加者の見込みはアニメエキスポの33,000人対してPMXは5,000人程度とされている。パシフィックメデイアエクスポの苦戦は、一般的なアニメやマンガファンが必ずしも日本文化全体に興味があるわけでないことに理由があるだろう。 さらに、取り扱う対象を日本から中国、韓国、香港といったアジア全域に、アニメ・マンガ・ゲームからプロレスやJポップ、アジアポップ、特撮にまで広げている。しかし、これは参加者の市場拡大でなく、むしろイベントの焦点の拡散を招いている可能性が高い。 それでもパシフィックメディアエキスポは、主に初期のアニメエキスポのスタッフによって運営されており、円滑な運営の方法やプロモーションのうまさが目立つ。初期のアニメコンベンションが小さなコミュニティの中から育ってきたように、アジアポップカルチャーの人気もこれから成長して行く可能性も否定出来ない。 もし、PMXが今後さらに成長して行くとしたら、それはふたつ意味で重要である。ひとつは、日本のマンガ、アニメだけでなくJPOPも含めた日本カルチャー全般の市場が米国に存在することである。もう1点は、現在日本が独占しているマンガ市場やハイエンドのアニメ市場で韓国や中国が今後ライバルに浮上する可能性があることだ。/パシフィックメディアエキスポ
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