ジブリ美術館は、宮崎駿監督作品を中心とした作品世界の再現と、アニメーションの歴史や制作といった世界の紹介で知られている。ジブリ美術館の経営母体はやや複雑である。当初、徳間書店と株式会社ムゼオ・ダルテ・ジブリが美術館施設の建設を行った。それを三鷹市に寄付した後に、さらに三鷹市が徳間書店の設立した財団法人徳間記念アニメーション文化財団に運営を委託している。 通常、美術館の運営というと美術品の展示ばかりに目が行きがちだが、実際の美術館の重要な役割にはコレクションの収集・収蔵や研究活動が含まれる。そう思って財団法人徳間記念アニメーション文化財団の年報を調べてみると、ジブリ美術館の展示品運営以外の活動が色々と判り面白い。 研究活動では『日本のアニメーション・スタジオ史』と題した戦前から現在に至るまでの日本のアニメーションスタジオの変遷の調査を行っている。また、2003年度は企画展に合わせてロシアのアニメーションの研究を行っている。さらに、収蔵品の検討のために大正・昭和時代の国内アニメーションの調査を行ったとしている。将来的に、日本のアニメーション創生期の作品フィルムの収集を検討しているようだ。 そのコレクションであるが、主なコレクションはジブリ作品を中心としたアニメ制作に用いたイメージボードや原画、セル画、背景とフィルムコレクション、さらにロシアのアニメーションのフィルムコレクションの充実が目を惹く。このロシアアニメーションについては、平成15年度の新規購入作品にアレクサンドロ・ヴィノクロフの『雪の女王』のイメージボードがありこの分野への力の入り具合が感じられる。 ジブリの関係のコレクションでは、15年度にスタジオジブリから『千と千尋の神隠し』を中心に大量の原画、背景が寄託されている。しかし、既存の収蔵品を含めても『風の谷ナウシカ』や『天空の城ラピュタ』といった古い作品の収蔵作品は意外なほどに少ない。初期のジブリ作品のセル画や背景は、ファン向けに販売が行わるなどされたこともあり、かなり多くの資料が散逸してしまったのかもしれない。 こうした研究やコレクションの成果は、美術館を通じてまた公開されるのだろう。これからも、ジブリ美術館の地道な活動を楽しみだ。/ジブリ美術館
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