2026年9月5日、絶賛公開中の『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の4DX上映がスタートしました。本記事では通常上映版からパワーアップした点について<ネタバレあり>で具体的に紹介します。
2026年7月24日に公開され、興行収入110億円超えの大ヒット作となった劇場用アニメ作品『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(以下『映画ちいかわ』)。その4DX上映が9月5日から全国65劇場にてスタートしました。
本記事では、『映画ちいかわ』通常版を5回鑑賞した上で4DX上映版を体験してきた筆者の経験を元に、振動や衝撃、水しぶきなどの演出が追加された『映画ちいかわ』4DX上映版の魅力をご紹介します。
※本記事は、具体的な演出箇所を紹介する都合上、ネタバレありの内容になります。
※4DX上映による演出は各映画館によって異なります。本記事の内容はグランドシネマサンシャイン池袋(東京都・豊島区)の4番シアターでの例です。

■即日満席!『映画ちいかわ』4DX上映版への期待
『映画ちいかわ』4DX上映版上映初日、筆者が訪れたグランドシネマサンシャイン池袋では全3回の4DX上映があり、筆者は朝7時台の一番早い回で鑑賞しました。この日のチケットは売れ行きがとくに早く、会員先行販売の時点で全席満席となる盛況ぶりでした。


同日が入場者特典第4弾「島二郎・セイレーン・ヒトハ・フタバのチャームミニフィギュア」の配布開始日だったことも大いに影響していると思われますが、4DX上映版は通常上映版よりも先に全席完売となっていたことからも、多くのファンが『映画ちいかわ』を4DX上映で見たいと思っていたことがうかがえます。

■4DX版から見てもOK! 物語を損なわない追加演出
具体的な紹介に入る前にまず、4DX上映版の鑑賞に関する懸念点について。
『映画ちいかわ』初見の方や4DX初体験の方の中には、「4DXから見ても大丈夫?」「椅子が揺れたりしたら物語に集中できなくなったりしない?」と心配される方もいるかもしれません。この点について、筆者は『映画ちいかわ』は4DX上映版から見ても大丈夫だと思います。
確かに、4DX上映版では主にアクションやバトルのシーンで、座席の振動や水しぶきなど、映像以外の演出が多数加わっています。ですがキャラクターの心情にフォーカスした静かな場面ではそういった演出は抑えられているので、物語そのものも十分堪能できると思います。
■船の揺れ、焚き火のぬくもり…強化された「夏の島」感♪
ここからは筆者が感じた4DX上映版の特徴を3点に分けてご紹介します。
まず挙げたいのは、4DX上映版では本作の魅力の一つである「夏の島」感が強まっている点です。中でもとくによかったのは、物語冒頭でちいかわたちがフェリーに乗船し島に向かうシーンの再現演出です。座席がゆっくり揺れることで、本当に船に乗っているような感覚になりました。

また、序盤のちいかわ・ハチワレ・うさぎが焚き火を囲むシーンでは、温かい風が座席のヘッドレストから耳や頬を撫でるように吹き出し、焚き火のぬくもりを再現。まるでちいかわたちと焚き火を囲っているような感覚に見舞われました。

夏の島でのバカンス感は『映画ちいかわ』の魅力の一つですが、そこが各種演出によって強化されているのが印象的でした。
なお、個人的には焼きそばやカレーなど、食べ物の匂いがしたらいいなと期待していたのですが、残念ながら筆者が鑑賞した環境では香りに関わる演出は全くなかった、もしくは微弱だったようです。
4DX上映版の演出は劇場によって異なるようで、花や食べ物の匂いがした劇場やシャボン玉が舞った劇場もあったようです。そういった違いは劇場ごとの「味」として楽しむのがいいのではと思います。
■セイレーンの巨大感、島二郎の強さもパワーアップ!
アクションシーンがより激しく演出されるのも4DX上映の魅力の一つ。本作の場合、セイレーン関連のシーンはとくに演出強めです。
物語序盤でちいかわたちが乗った手漕ぎボートがセイレーンに追われるシーンでは、体が浮くぐらい座席が派手に揺れました。振り落とされないよう注意してください。

セイレーンは作中最も巨大なキャラクターなため、攻撃してくる際はもちろんのこと動くだけでも座席が振動します。それによって巨大感・強敵感はかなり強化されていました。また、ツタによる攻撃は焚き火と同じく頬をかすめる風(ただしこちらは冷風)で表現。登場シーンではその怪しさ、恐ろしさを表現するためかスクリーン横にスモークが焚かれたのも面白かったです。

一方、そんなセイレーンと相対することになる島二郎も比較的演出多めに感じました。ちいかわを背に乗せて水中に飛び込むシーンやセイレーン相手に水流を乱すシーンなど、頻繁に顔に水しぶきが飛んできます。
そしてセイレーンと島二郎の対決は映画的にもクライマックスですが、4DX演出としても振動や風、水しぶきの総動員で、とくに派手だったように感じました。

バトルやアクション関連の演出で個人的に印象に残ったのは、物語中盤でハチワレがツタの攻撃を忍耐で耐え、ジャンプしてさすまたとラッコ先生の剣との二刀流でいなすシーンです。先生の剣で斬撃を繰り出した瞬間に水しぶきが飛び出したので、顔をずぶぬれにされながら(ハチワレは水の呼吸の剣士だったのか…)と思いました。
■4DXで最も恩恵を受けたキャラ・うさぎ

最後に紹介したいのは、うさぎの躍動感が異常に強調されていることです。特徴的な「プルルルルル」という叫びは車のエンジン音のような振動で表現されていましたし、うさぎは走るたびに座席が揺れます(ちいかわやハチワレは走っても揺れません)。また、今回うさぎが装備することになった手持ち武器、通称「びんよよ」のリコイル感も再現されているなど、うさぎが動いているシーンはだいたい揺れると思っていいでしょう。
さらにうさぎの見せ場である2つのラップシーンでは、曲のリズムに合わせて座席が揺れ、うさぎの紡ぎ出すビートを体で感じられます。4DX上映になって一番恩恵を受けたキャラはうさぎと言って間違いありません。うさぎファンにはとくにオススメです。
■4DX版鑑賞にあたっての最大の注意点は…
そのほか、モモンガが飴をのどに詰まらせ古本屋が背中を叩くシーンでは背中にドンドンと衝撃が走りますし、ヒトハの例の打撃も……。ほかにも、紹介しきれないくらい多種多様な演出が詰め込まれていました。
このようにさまざまな点でパワーアップした『映画ちいかわ』4DX上映版なのですが、1つだけ難点があります。それは、人魚の島というロケーションの都合上、顔面が頻繁に水しぶきに襲われることです。4DX上映版を鑑賞される際は顔拭きタオルを持って臨むのがオススメです。
『映画ちいかわ』の世界を体で感じられる4DX上映版。ぜひちいかわたちと一緒に冒険を体感してみてください。

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』概要
【公開日】
2026年7月24日(金)※IMAX版も当日より上映開始
【スタッフ】
原作・脚本:ナガノ
監督:及川 啓
キャラクターデザイン:辻 智子
コンセプトアート:橋本真樹
プロップデザイン:高妻 匠
色彩設計:長井彩香
美術監督:眞崎 萌(「崎」はたつさき)
CG監督:中野祥典
撮影監督:岡崎正春(「崎」はたつさき)
編集:高橋 歩(「高」ははしごだか)
音響監督:土屋雅紀
音響効果:倉橋裕宗(オトナリウム)
音楽:トクマルシューゴ/上水樽 力
アニメーションプロデューサー:溝口 侃
アニメーション制作:サイピク
製作:川上洋一、古澤佳寛
エグゼクティブプロデューサー:松崎容子
プロデュース:今福太郎
プロデューサー:小峯雅隆、障子直登
宣伝プロデューサー:林原祥一、斎藤愛子、狩野裕明
製作幹事:QTORY inc.
配給:東宝
【キャスト】
ちいかわ:青木 遥
ハチワレ:田中誠人
うさぎ:小澤亜李
モモンガ:井口裕香
くりまんじゅう:淺井孝行
ラッコ:内田雄馬
シーサー:島袋美由利
古本屋:春海百乃
島二郎:最上嗣生
セイレーン:鈴木みのり
ヒトハ:寺澤百花
フタバ:鈴代紗弓
(C)ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会











