数々のマンガ原作がアニメ化された2025年。原作からずっと読んでいた作品、アニメをきっかけに出会った作品、友人から布教されて沼にハマった作品など、思い出深いマンガがたくさんあるのではないでしょうか？
アニメ！アニメ！では年末恒例のアニメ総選挙を実施。「2025年、あなたが一番ハマったマンガは？」と題したアンケートには、12月12日から12月18日までの期間中に212票の回答が寄せられました。
男女比は男性22％、女性52％、無回答26％。もっとも投票した人の多い年齢層は19歳までで43.9％、次いで45～49歳が5.7％、40～44歳が4.7％でした。
完結に涙……1位に輝いたヒーローの物語
第1位
1位に輝いたのは『僕のヒーローアカデミア』。支持率は4.2％です。
2025年12月13日（土）にテレビアニメの最終回が放送され、約9年8か月の物語に幕を下ろしたヒロアカ。「ファイナルシーズンも放送されて、めちゃくちゃハマったから」「友人か勧められアニメを6月から視聴し始めたが、ハマって原画展やコラボカフェに参加したり、グッズを買うまでハマったため」など、アニメの影響で原作を読んだというコメントが多く見られました。
また、「1回目は聞き流し程度だったけど、TikTokとかで見ていくうちにハマりにハマりました」など、アニメが終盤に向かうにつれSNSで話題になっていたことも影響しているようでした。
さらに「今年出会うことができたおかげで進路を決めるのに勇気を与えてくれたから」「ほんとにヒロアカにあってよかった！！とくにデクくんとかっちゃんが大好き」など、古参・新規ファンに関わらず、ヒロアカに出会えたことに感謝する声も多く届きました。
第2位
2位は『薬屋のひとりごと』。支持率は3.8％です。
10代～60代まで、幅広い年齢層のファンから支持されていた本作。「ラブコメ、謎解き、薬学がミックスされて予定調和にならないところがとてもおもしろかったです。アニメ化されて息吹が吹き込まれドキドキ感が増し増しでした。」「ミステリーあり恋愛ありでのめり込んでしまいました」など、さまざまな要素が盛り込まれている部分に対しての高評価が多く見られました。
2023年に放送がスタートしたアニメも第3期の制作が決定。劇場版や実写映画版も公開が予定されているため、コミックスの読者数も増えそうです。
第3位
3位は『文豪ストレイドッグス』。支持率は3.3％です。
2013年から「ヤングエース」で連載、アニメ放送も2016年からと約10年前の作品ではありますが、「友達に教えてもらってハマった」「友達に布教されて読み始めた」などのコメントが多く、既存ファンからの口コミで広がっていったことが伺えました。
また、「国語嫌いを克服するために見たらハマったから」「見たことで文豪に興味が湧いて面白くなっていったから」「文豪ストレイドッグスを見たことで、本に興味を持つことが出来たから！」など、文ストをきっかけに本に興味を持ったという声も多く届きました。
さらに「あるキャラの沼に浸かり抜け出せなくなりました。グッズが少ないキャラなので缶バのラインナップで見つけたら即購入しています。運が良いことに、そのキャラはほとんど全てのランダムグッズで自引きできているので嬉しい限りです。」「キャラが素敵。のめり込んだ、見事にハマった」「今までにないジャンルで、キャラクター一人一人がとても魅力的だった」など、キャラクターに心を掴まれたという声も多く届きました。
そのほかのコメントを紹介！
同率9位には7作品がランクイン。『ウマ娘 シンデレラグレイ』に投票したファンからは、「実話をわかりやすく漫画にしたから」「競馬が好きな61歳です。懐かしくて懐かしくて泣けます」「実際のレース展開とほぼ同じに書かれている所がスゴイと思った」などのコメントが届きました。競走馬を擬人化した作品かつ、多くの人を魅了したオグリキャップの物語ということで、実際の競馬ファンからも支持されていることがわかります。
同率16位には和山やまの『カラオケ行こ！』がランクイン。投票したファンからは「テレビで放送されたのをきっかけに本売り場にマンガがでているのを見て、読んだらテレビとはまた違って面白かった」「アニメでカラオケ行こをみて」などのコメントが多く、2024年に公開された実写映画、2025年放送されたテレビアニメをきっかけに原作を読んだことが伺えました。
また、70代女性からは「狂児と聡実くんの関係が絶妙です！！アニメでハマり、コミックスを続編の「ファミレス行こ。」まで購入してしまいました！」という熱いコメントも届きました。
惜しくもトップ20入りは逃したものの、『スラムダンク』や『ベルサイユのばら』といった往年の名作に投票したファンも。2025年6月2日より初の電子書籍版が配信された『スラムダンク』は、10代の男性から「あんなにスポーツ漫画で面白くなるのかと印象的に残っているからです」と、驚きの声が届きました。
また、少女漫画の金字塔とも言える『ベルサイユのばら』は「映画をきっかけにストーリーが気になって仕方がなかったので……全巻読み終えたら絵を描いたりぬいぐるみ作ったりしたくなる程ハマるとは思っても見なかった」「劇場アニメ『ベルサイユのばら』を鑑賞してから、『ベルサイユのばら』の世界に心酔し、原作漫画を再読しました。50年以上も前の作品ですが、現代の若い方達にも読んで欲しい名作です！！」などのコメントがあり、2025年1月に公開された劇場アニメをきっかけに原作を読んだ人が多いことがわかりました。
そのほか、特に熱量が高かったコメントをピックアップ。「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた沼駿による『左門くんはサモナー』の読者からは「超巡！超条先輩がまさかのアニメ化発表されたので、改めて前にハマった左門くんはサモナーを読み返すとやっぱり面白い。ボロクソ言われる主人公だけどやる時は超カッコイイし、登場人物は皆可愛くてかっこよくて面白い。テレビで見たい～～」というコメントが。2026年に放送が始まるアニメ『超巡！超条先輩』をきっかけに、前作の需要が高まるかもしれません。
2025年6月まで「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた『シド・クラフトの最終推理』の読者からもコメントが到着。「『ぼく勉』の筒井大志先生の最新作がきっかけで読みました。ミステリーであってラブコメを混ぜていて、ヒロインたちも魅力があって面白かったです！！残念ながら連載は終わりましたが、アニメ化を願いながら待っています！！」と、アニメ化を望む声が届きました。
また「ピッコマ」にて独占配信中のウェブトゥーン作品『お求めいただいた暴君陛下の悪女です』の読者（40代男性）からは「よくある転生ものかつ無双もので、ありきたりな内容かと思いきや、復讐に燃える主人公が現れる障壁をこれでもかと爽快に倒していくストーリーが気持ちよく読めました。また、味方にするべき存在には飴を十分に与え、権力者には媚びへつらうのではなく自らの価値と魅力で骨抜きにしてしまうところが読んでいて引き込まれます。少女漫画風の画風で受け付けないかと思いきや、ストーリーに圧倒され次はまだかと楽しみにしている作品になりました。」と、見た目と中身のギャップにハマったという感想が届きました。来年以降もウェブトゥーン作品の人気は高まりそうです。
大正末期を舞台に、洋風アパートでの人間模様と奇妙な事件を描く『開花アパートメント』の読者からは「表紙に惹かれ気付いたら三巻まで同時に購入してました。一巻目はキャラ紹介も含めた単話でも楽しめるストーリー。二巻目からどんどん深堀されていくのですがもう全てがぶっ刺さりました。最高。そしてなんと言っても黒ベタが最高！！！！！！！！表紙に偽りなし！！！！！！！これは是非紙で買って読んでいただきたいです！！！！！中まで素晴らしい！！！！！」という熱いメッセージが届きました。SNS上でも美しい絵とミステリアスな世界観の絶妙な組み合わせを絶賛する声が多く、これから話題を呼びそうな作品です。
アニメ化や劇場版・実写版が制作されたタイトルが人気を集めた2025年のマンガ作品。得票数は少なかったものの、読者からの熱いメッセージからコアなファンを獲得している作品も多いことがわかりました。
2026年も、SNSや書店でふと目にした作品に心を掴まれるかもしれません。どんな物語やキャラクターと出会えるのか……今から楽しみですね！
ランキングトップ10を発表！
【2025年あなたが一番ハマったマンガは？】
1位『僕のヒーローアカデミア』
2位『薬屋のひとりごと』
3位『文豪ストレイドッグス』
4位『WIND BREAKER』
4位『ハイキュー!!』
4位『鬼滅の刃』
7位『銀魂』
7位『桃源暗鬼』
9位『ウィッチウォッチ』
9位『ウマ娘 シンデレラグレイ』
9位『ひゃくえむ。』
9位『ブルーロック』
9位『怪獣8号』
9位『呪術廻戦』
9位『地縛少年花子くん』
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※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。
