実は「マリオ」って食文化に影響を与えているんじゃないか?―マリオが僕にとってキノコ親善大使だった話 | アニメ!アニメ!

実は「マリオ」って食文化に影響を与えているんじゃないか?―マリオが僕にとってキノコ親善大使だった話

苦手だったシイタケとカブが食べられるようになりました。

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実は『マリオ』って食文化に影響を与えているんじゃないか?―マリオが僕にとってキノコ親善大使だった話
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2021年2月12日発売のニンテンドースイッチ向け『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』

僕は子供時代、シイタケが苦手でした。それがマリオの出会いによって苦手意識がありつつも進んで食べるようになった話をしようと思います。

シイタケ……口に入れると広がる独特な風味。あれが本当に駄目でした。中年になった今ではそれがたまらなく愛おしくて、よく醤油を塗ってオーブントースターで焼いているのですがね……。

子供時代、家にはファミコンがありませんでした。それは親の教育方針とかではなく、特に理由はありません。おそらく、理由があったとしても「家にはゲームボーイがあるし、十分でしょ」程度だったと思います。

えんじ色をしたファミコンは、そこまでゲームに興味がない大人も持っているほどの大衆向けの嗜好品だったと記憶しています。父親の同僚の家や床屋さんにいくと、まるでインテリアのように置かれており、『エキサイトバイク』やら『ドンキーコング』といった定番作品のカセットが綺麗に並べられていました。それを見てもファミコンに対する興味がなかったのは、今振り返ると不思議で仕方ありません。

僕が最初に手に入れた据え置きゲーム機はスーパーファミコン。遊んだのは『ロマンシング サ・ガ2』や『聖剣伝説2』といったRPGが多かった印象があります。それでも『スーパーマリオカート』は所有していましたが、キャラクターのことはよくわからなかったです。ただ、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の影響でノコノコを愛用してましたね(当時はノコノコが味方サイドのキャラクターだと思っていました)。


その1年後くらいにAV仕様ファミリーコンピュータ、つまり「ニューファミコン」をクリスマスに親に買ってもらいます。当時、テレビのCMで「ニューファミコンが~出たよ!」と任天堂キャラが歌っていたのをよく覚えています。きっとあれを見て、自分含めた兄弟の誰かが欲しがったのでしょう。

そこでRPGばかりしていた僕は、『くにおくん』シリーズや『ロックマン』シリーズなどのアクションゲームに触れることになり、そして『スーパーマリオブラザーズ』との出会いを果たすのです。

スーパーファミコンを所有している時点で『スーパーマリオワールド』は世に出ているのですが、これまで一部例外を除いて『マリオ』作品を欲しがったことはないのは、「誰かの家に遊びに行けば大体あるからその時にやればいいや」というのが理由なのかもしれません。偉大なタイトルゆえに出会う機会が無かったのは悲しいところです。

しかし、『スーパーマリオブラザーズ』に出会ってから、ヒゲのおじさん(当時、大人は皆おじさんかおばさんという感覚がありました)がキノコを食べて大きくなるという世界観にハマり、キノコに対してポジティブなイメージがつくようになったのです。


そこから「あのマリオが食べてるし、僕も食べなければ」という謎の使命感が僕の中で芽生え、鍋物に入っているシイタケを中心に食べるようになりました。大きくなるとジャンプでブロックを壊せるからでしょうか。今となっては本当にわかりません。

ポジティブなイメージがついたとはいえ、やはりシイタケを食べるとあの独特な風味が口の中に広がるので、正直なところ美味しいとは思えませんでした。ただ、そんな感覚も子供の時だけのもので、思春期に入る頃には慣れてきましたし、青年になるとたまに食べたくなるものに。そして中年の今では、焼いたシイタケとケンタッキーフライドチキンがやけに合うことを発見し、キンキンに冷えたビールとともにいただいています。

今でも僕は食べ物の好き嫌いがあり、しかも食わず嫌いです。そんな自分に、無理矢理食べさせたり、尤もらしい説教を繰り出すのではなく、ポジティブなイメージを持たせて進んで食べるように仕向けたマリオは、マジですごい存在なんじゃないかと思うのです。

そしてこれは僕に限らず、他の子供達も似たような経験があるのではないでしょうか。元々マリオは、日本のみならず世界中の文化に影響を与えているでしょうが、それは食文化にも及んでいると思うのです。


そういえばカブも『スーパーマリオUSA』の影響で食べられるようになりました。やっぱりマリオってすごくないですか?

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《真ゲマ》
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