アニメで使われたクラシック音楽といえば? デジモン、のだめ、銀英伝…「ボレロ」が多彩に盛り上げる♪名曲ズラリ! | アニメ!アニメ!

アニメで使われたクラシック音楽といえば? デジモン、のだめ、銀英伝…「ボレロ」が多彩に盛り上げる♪名曲ズラリ!

アニメ!アニメ!では「アニメで使われたクラシック音楽といえば?」と題した読者アンケートを実施しました。結果を発表します。

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「クラシカロイド」(C)BNP/NHK・NEP
  • 「クラシカロイド」(C)BNP/NHK・NEP
  • 『のだめカンタービレ』(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ製作委員会
  • 『四月は君の嘘』キービジュアル(C)新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
  • 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(c)カラー
  • 『劇場版 デジモンアドベンチャー』(C)本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション(C)本郷あきよし・東映アニメーション (C)東映・集英社・東映アニメーション(C)東映・東映アニメーション・集英社・フジテレビ・バンダイ (C)東映・東映アニメーション・バンダイ・読売広告社
  • TVシリーズ「氷菓」ビジュアル (C)米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会
  • 『メジャー』(c)満田拓也・小学館/NHK・NEP・ShoPro
9月4日は「クラシック音楽の日」。

「9(クラ)、4(シック)」語呂合わせで、1990年に制定された記念日です。バッハやベートーヴェンなど、偉大な作曲家たちが手がけた音楽は今でも多くの人たちに愛されています。

クラシック音楽はアニメの劇伴でもおなじみです。曲を演奏するシーンはもちろん、派手な戦闘シーンで使われることも多く、ストーリーを盛り上げます。
そこでアニメ!アニメ!では「アニメで使われたクラシック音楽といえば?」と題した読者アンケートを実施しました。8月19日から8月26日までのアンケート期間中に94人から回答を得ました。
男女比は男性約35パーセント、女性約65パーセントと女性が多め。年齢層は19歳以下が約35パーセント、20代が約30パーセントと若年層が中心でした。

■ベートーヴェン、ショパン、シューベルト… 名曲たちが登場!


今回のアンケートでは音楽をテーマにしたアニメに多くの投票が集まりました。
『クラシカロイド』は誰もが知る大作曲家たちを名乗る人物が、現代に現れるというストーリー。劇中ではクラシックやアレンジ曲が使われており、その中でも人気を博したのは第1期13話で披露されたシューベルトの「ます」です。
「シューベルトが鼻歌で『ます』を歌っていたら、不思議な力で魚の鱒に変身してしまったという、視聴者に強烈なインパクトを与えたエピソードで使われたから」や「とても美しい歌曲なのにクレイジーなアニメになっていたから」と、まさかの展開に驚いたファンが多いようです。


第1話をはじめ、複数のエピソードで使われたベートーヴェンの交響曲第6番「田園」も人気です。
とくにアレンジ曲の「情熱について語るべき2、3の真実 ~田園より~」には「ベートーヴェンの『田園』を布袋寅泰さんがロック調に編曲したこの曲が流れた瞬間、このアニメを推そうと強く思いました。それまでクラシックにはあまり触れてこなかったのですが、どこかで聴いたことがある曲や学校で習ったことがある作曲家の名前が繋がって勉強にもなりました」というコメントが届いています。クラシックを知るきっかけになった作品だという意見も多かったです。

『四月は君の嘘』はピアニスト・有馬公生が主人公の青春ストーリー。第9話のショパン「エチュード イ短調 作品25-11(木枯らしのエチュード)」には「印象的な曲調で、作中の登場人物の感情と演奏の重なりが響きました」。
第13話のクライスラー「愛の悲しみ」には「公生と母を繋ぐ思い出の曲。聴くだけで涙が出ます」や「『君嘘』に影響されて、この曲を頑張って練習してピアノの発表会で弾いたことが忘れられない」と、心を揺さぶる演奏が忘れられないという視聴者が多かったです。

『四月は君の嘘』キービジュアル(C)新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
『四月は君の嘘』キービジュアル(C)新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
『のだめカンタービレ』は音大のピアノ科に通う野田恵と、指揮者を目指す千秋真一が主人公。第1期の最終回などで披露したベートーヴェンの交響曲第7番には「壮大なリズムから始まるこの曲が大好きでテンションが上がります! しかも千秋が最初に指揮した曲でピッタリだと思いました」とのコメントが寄せられています。
また第2期「巴里編」第7話のラヴェル「ボレロ」には「千秋がルー・マルレ・オーケストラで初めて指揮をした曲。素人でもわかる下手さ加減で逆にすごい。ゴングに体当たりをして音が鳴り響くという最後の場面は家族全員で爆笑してしまいました」と失敗した演奏にも投票が。コメディも魅力的な『のだめ』ならではのコメントといえるでしょう。

『のだめカンタービレ』(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ製作委員会
『のだめカンタービレ』(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ製作委員会
なおラヴェル「ボレロ」はさまざまなアニメで使われた楽曲です。映画『デジモンアドベンチャー』には「『ボレロ』といえば『デジモン』というぐらい、この作品には欠かせない楽曲。曲が始まったときに“あ、始まるぞ”と感じられる緊張感が好き」。
『銀河英雄伝説』には「戦闘のシーンにクラシックが流れるのが、スペースオペラである本作にマッチしていました」というコメントがありました。

■そのほかのコメントを紹介!!


『新世紀エヴァンゲリオン』ベートーヴェン交響曲第9番には「以前はこの曲を聴くと年末が思い浮かんでいましたが、『エヴァ』を見た今ではカヲルくんとエヴァ弐号機しか出てきません(笑)」。


『鋼の錬金術師』ショパン「練習曲作品10第3番ホ長調(別れの曲)」には「エドワードが弟のアルフォンスと離れ離れになってしまったときに流れた曲なので印象に残っています」。

『氷菓』フォーレ「シシリエンヌ」には「ミステリの山場で流れる、おそらく観た人の心に落ち着いた痛みを与えるであろう忘れられない曲です」。
『メジャー』ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」には「原作でも曲名は出ていましたが、アニメで本当に音楽が流れてビックリしました! 映像とも合っていてとても良かったです」と、ミステリやスポーツなど幅広いジャンルのタイトルに投票がありました。

下記には投票が多かった楽曲を掲載しています。こちらもぜひご覧ください。

■投票が多かった楽曲


[アニメで使われたクラシック音楽といえば?]
『クラシカロイド』 シューベルト「ます」、ベートーヴェン交響曲第9番、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
『デジモンアドベンチャー』(1999年の映画) ラヴェル「ボレロ」
『のだめカンタービレ』 ラヴェル「ボレロ」
『銀河英雄伝説』ラヴェル「ボレロ」
『ファンタジア』 デュカス「魔法使いの弟子」
『メジャー』 ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
『銀河英雄伝説』 ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
『四月は君の嘘』 ショパン「エチュード イ短調 作品25-11(木枯らしのエチュード)」、ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」
『新世紀エヴァンゲリオン』 ベートーヴェン交響曲第9番
『名探偵コナン』 ベートーヴェン ピアノソナタ第14番(月光)、シューベルト「エレンの歌第3番」(アヴェ・マリア)

(回答期間:2020年8月19日~8月26日)

※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。
《高橋克則》
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