アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2020」(TAAF)では、ノイタミナ15周年を記念して特別プログラムを実施。スペシャルトークショーやファンによる投票企画を実施しました。(※現在、投票は締め切られています)
ノイタミナはこれまで60作品以上のタイトルを送り出してきました。ラブストーリー、コメディ、SF、ホラー、ミステリー、アクション、ファンタジーなど、幅広いジャンルの作品が揃っています。
その中でアニメ!アニメ!読者の支持を最も得ているタイトルは一体何なのでしょうか? そこでノイタミナの15周年をお祝いする気持ちを込めて「一番好きなノイタミナ作品は?」と題した読者アンケートを実施しました。2月14日から2月21日までのアンケート期間中に365人から回答を得ました。
男女比は男性約30パーセント、女性約70パーセントと女性が多め。年齢層は19歳以下が約30パーセント、20代が約30パーセント、30代が約20パーセントでした。
■2クールのタイトルが上位を独占
1位は『PSYCHO-PASS サイコパス』。支持率は約22パーセントでした。
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『PSYCHO-PASS サイコパス』(c)サイコパス製作委員会
本作は犯罪係数と呼ばれる数値によって、罪を犯していない人でも潜在犯として社会から排除・隔離される世界を描いた近未来SF。2012年10月から2013年3月にかけてオンエアされました。
読者からは「近未来SFで刑事モノという、それまでのノイタミナにはなかった作品でとても印象に残っています」、「なかなか出会えない硬派なディストピアSF刑事ものだから。悪役も魅力的」、「“いつか本当にこうなるかもしれない”と本気で思わせられる緻密な舞台設定にどハマりしました。最終回の衝撃が忘れられません」といったコメントが寄せられています。今年劇場版も公開される人気シリーズの原点がトップに輝きました。
2位は『BANANA FISH』。支持率は約7パーセントでした。
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「BANANA FISH」(C)吉田秋生・小学館/Project BANANA FISH
こちらは吉田秋生の人気コミックが原作。2018年7月から12月にかけて放送され、ニューヨークを舞台にストリートキッズグループのボス・アッシュの生き様を描きました。
「映像化は難しい作品だと思ってましたが、アニメならではの演出を挟みつつ見事に魅せてくれました」や「原作の最終回で衝撃を受けた後ずっと封印してきたが、アニメの完成度が高くてファン心理が再び覚醒しました」、「自分が高校生のころ大好きだった作品。時代感覚を上手く現代に翻訳していて素晴らしかった」と原作ファンからも評価の高い作品です。
3位は『四月は君の嘘』と『甲鉄城のカバネリ』が同票。支持率は約6パーセントでした。
『四月は君の嘘』は新川直司のマンガが原作。ピアノが弾けなくなった主人公・有馬公生をめぐるストーリーで、2014年10月から2015年3月まで放送されました。
「ノイタミナ屈指の感動作だと思います。とくに最終回のシーンは涙が止まりません」や「マンガのイメージ通りで絵も音楽も最高でした。イベントのコンサートも素晴らしく、好きなクラシック曲がいっぱい聴けてうれしかったです」と涙なくしては見られないという声が多かったです。
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「四月は君の嘘」(C)新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
『甲鉄城のカバネリ』は2016年春クールのタイトル。カバネと呼ばれる不死の怪物との戦いを描いたオリジナルタイトルです。
「和とゾンビを合わせた斬新な設定がとても面白かった。何より澤野弘之さんの音楽が作品に合っていて素晴らしかったです」や「普段はクールで強い無名ちゃんが、生駒くんが絡むと女の子らしい一面を見せる時のギャップがたまらない」と世界観やキャラクターが人気を集めています。
なお男性票のみでは1位が『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、2位が『四月は君の嘘』、3位が『甲鉄城のカバネリ』、女性票のみでは1位が『PSYCHO-PASS サイコパス』、2位が『BANANA FISH』、3位が『ヲタクに恋は難しい』でした。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』には「久しぶりにアニメで泣かされました」や「めんまと仲間たちの儚い物語が心に響くから」。
『ヲタクに恋は難しい』には「ヲタクたちの恋とヲタ活が描かれていて共感できたから」や「ヲタクには身にしみるほど分かる内容満載で、見応えがありました!」という声が届いています。
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「ヲタクに恋は難しい」(C)ふじた/一迅社
■そのほかのコメントを紹介!!
『モノノ怪』には「色彩鮮やかで、アニメでは珍しい表現もたくさんあって全然古さを感じない。ストーリーが良いのはもちろんですが、薬売りの謎めいたところが一番の魅力です」。
『四畳半神話大系』には「独創性の高い演出と京都の美しい街並みを舞台に繰り広げられる物語。カタルシスに溢れた最終回を含めて印象深い」。
『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』には「主役の加瀬康之さんをはじめ、洋画吹き替えでよく見る声優がたくさん出演しているのが好みでした」。
『ギヴン』には「ノイタミナ初のBLでしたが、さっぱりとキュンキュンできる内容で、バンドの完成度も高くて良い曲でした。映画も楽しみです!」と2019年放送のタイトルにも投票がありました。
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『ギヴン』キービジュアル(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会
ノイタミナは1クールのタイトルが多い中で、トップ3の『PSYCHO-PASS』、『BANANA FISH』、『四月は君の嘘』はいずれも半年オンエアされた2クールの作品。長く放送されたことで、視聴者の記憶にも強く残っているようです。
■ランキングトップ10
[一番好きなノイタミナ作品は?]
1位 『PSYCHO-PASS サイコパス』
2位 『BANANA FISH』
3位 『四月は君の嘘』
3位 『甲鉄城のカバネリ』
5位 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
6位 『ヲタクに恋は難しい』
7位 『モノノ怪』
8位 『ギヴン』
9位 『うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~』
10位 『約束のネバーランド』
次ページ:ランキング20位まで公開
(回答期間:2020年2月14日~2月21日)
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。