ドワンゴとカラーによる短編映像シリーズ企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第24話『神速のRouge』が5月29日に配信を開始した。毎回、作家の個性やセンスの凝縮された映像表現を堪能できるこの企画、今回の作品は鬼塚大輔が監督を務めている。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序・破・Q』でCG監督を務めた実力派のクリエイターが、重厚且つスタイリッシュな映像を創り出した。物語の世界は、国家が水資源をめぐって争う時代と設定された。水資源の流出による国力の低下を憂いた若者達が、革命を立ち上げ闘いの火蓋を切る。映像は、武器を携えた兵士達が城の中を突き進む場面から始まる。日本の戦国時代を思わせる鎧兜に身を包んだ彼らは、刀と共に現代風の銃火器を携帯し、特殊部隊の様にハンドサインを使用して突入する。モニターの前で報告を受けるオペレーターや、宙に浮いた戦闘機などから、見た目の雰囲気に反して非常に科学の進んだ時代なのだと伺わせる。”Rouge”とはフランス語で赤を意味するが、作品は兵士の鎧や血しぶきなどが赤く彩色されている他は、ほぼ白と黒のモノクロームで描かれている。それにより、シリアスに展開してゆく物語の場面を、グッと引き締めている印象だ。CGI監督の鈴木貴志、副監督の松井祐亮、モデリングの鹿野文浩らは、共に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q』を手がけたクリエイター陣である。原案・イメージボードを『巌窟王』や『青の6号』で知られる前田真宏が担当。またキャラクター原案を『フリクリ』や『トップをねらえ2!』を手がけた鶴巻和哉が担当し、今作も豪華スタッフ陣による力作となった。本編スタッフロールの後には、次回第一話の予告映像が挿入されて終わる。続きを見てみたいと思わせる、非常に高いクオリティの作品である。6月1日に放送する第24回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」では、鬼塚大輔、鈴木貴志、松井祐亮、鹿野文浩の4人が登壇し、『神速のRouge』の制作秘話や作品に込められた思いが語られる。 「日本アニメ(ーター)見本市」第24弾『 神速のRouge 』 animatorexpo.com/rapidrouge第24回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」live.nicovideo.jp/watch/lv221653571
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