10年越しの復活「花とアリス殺人事件」初日舞台挨拶 岩井監督「娘を見届ける父親のような心境」
2月20日、新宿バルト9にて『花とアリス殺人事件』の初日舞台挨拶が行われた。壇上には岩井俊二監督、蒼井優さん、鈴木杏さんが登場した。
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上映初日の感想を問われた岩井監督は、「10年前にこの本を起こしてから、非常に長く関わってここまできました。娘を見届ける父親のような心境です」と作品への愛を語った。
また、蒼井さんは、「アリスを演じることができて幸せだと、心から思います。実写もアニメも、言葉では言い表せないくらい大切な存在です」、鈴木さんは、「10年という時を経て、アニメという形で再会できて、とても不思議な気持ちでした。これを機に、また花とアリスをたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいです」と話した。
続いて、見どころや思い出について、「キャラクターの心境を考えるために、実際にキャラクターと同じ行動をとったり、そういうことを繰り返しながら進めていきました。他にも、アニメを作るためだけに俳優さんを使って実写を撮るなど、普通の実写制作では味わえない、アニメならではの体験をしました」と、本作品を作るにあたって試行錯誤を繰り返したことを明かした。
エキストラの動きは、日本全国の一般人から募集した絵描きさんたちをオーディションし、1コマずつ書いてもらったそうで、「自分が作ったというより、皆に作っていただいたという感覚です」と話した。
蒼井さんも「花とアリスの台詞の面白さってたまらない、と改めて思いました。またアリスを演じたいです」と、10年経ってなお色あせない“花とアリス”を絶賛。
また、同性へのオススメポイントとして、「親友である花とアリスを見ていると、親友ってこんなに有難いものなんだ、と改めて感じることができます」と蒼井さん。そして鈴木さんは、「10代のエネルギーが有り余っている感じは、この時期にしかない貴重なものです。そんなエネルギーを感じていただければと思います」と語った。
続いて、男性目線としてのオススメポイントを聞かれた岩井監督は、「男性は、女の子が動き回っているのを見ているのが好きなので、大丈夫だと思います(笑)」と話し、笑いを誘った。
最後は、この作品を少しでも多くの人に見てほしい、という思いを込め、それぞれ一言ずつ話してイベントは幕を閉じた。
[取材・文=月乃雫]
『花とアリス 殺人事件』
2月20日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
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