伊藤計劃「ハーモニー」なかむらたかし、マイケル・アリアスW監督「虐殺器官」村瀬修功監督 | アニメ!アニメ!

伊藤計劃「ハーモニー」なかむらたかし、マイケル・アリアスW監督「虐殺器官」村瀬修功監督

2014年3月の発表以来、続報が途絶えていた伊藤計劃の長編小説『虐殺器官』と『ハーモニー』の劇場アニメ化の最新情報がいよいよ明らかになった。いずれも2015年に劇場公開される。

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2014年3月の発表以来、続報が途絶えていた伊藤計劃の長編小説『虐殺器官』と『ハーモニー』の劇場アニメ化の最新情報がいよいよ明らかになった。いずれも2015年に劇場公開される。
またスタッフとして監督とキャラクター原案、それにアニメーション制作スタジオが発表された。いずれも傑作に相応しいビッグネームの起用になっている。


『虐殺器官』は監督が村瀬修功、アニメーション制作はmanglobeが担当する。そして『ハーモニー』は なかむらたかしとマイケル・アリアスが共同監督となり、STUDIO4°Cが制作を担当する。
そして「Project Itoh」3作品の全てのキャラクター原案にredjuiceが参加する。これまでもイメージビジュアルを担当してきたが、正式にスタッフとして発表された。

村瀬修功監督は『新機動戦記ガンダムW』のキャラクターデザインや『Ergo Proxy』の監督などを務めてきた。今回は傑作SFに挑む。制作のmanglobeは、これまでに『サムライチャンプルー』などのエッジの効いた作品を得意としてきた。そうした手腕が本作でも発揮されそうだ。

『ハーモニー』の監督は、大きなサプライズだ。数々の傑作に携わってきた大物ふたりの名前が並んだ。なかむらたかしは『AKIRA』の作画監督などでスーパーアニメーターとして知られるだけでなく、『パルムの樹』『ファンタジックチルドレン』の監督でも高く評価されている。どこか幻想的で心の深さをテーマにした作品に手腕を発揮する。
マイケル・アリアスは、『鉄コン筋クリート』の監督で知られる。日本のアニメを制作した米国人監督しても有名だ。松本大洋原作の劇場アニメ『鉄コン筋クリート』では国内外で数々の賞を受賞した。アニメ制作のSTUDIO4°Cは『鉄コン筋クリート』、『黄金時代篇』『Genius Party』など劇場作品に実績がある。クオリティ重視の作品が国内外で高い評価を受けている。

「Project Itoh」は、『劇場版PSYCHO-PASSサイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾。
2009年に34歳という若さで世を去った小説家・伊藤計劃さんの『虐殺器官』『ハーモニー』を劇場アニメ化する企画だ。
また関連企画として「月刊ニュータイプ」では『虐殺器官』『ハーモニー』のコミカライズも決定している。2015年春から連載予定となっていて、幅広いメディア展開に期待が高まる。

『虐殺器官』
村瀬修功監督
「人間は他の動物と異なり「ことば」によって事象を伝達し相互認識する事で地球を覇権するまでに至りました。人間を進化させてきた筈の「ことば」が人間を窮地に追い込む。そんな様を今回の作品で映像化するのが楽しみです」

『ハーモニー』
なかむらたかし監督
「『ハーモニー』の原作は、依頼を受けて初めて知りました。文体のスタイルがあっての小説なんだなと感じまして、映像化する事で物語のシンプルさだけが浮き上がって来はしないかと危惧はありました。アニメを作る上で、SF小説の使命である黙示的要素、さらに皮肉と毒が込められている原作とどう折り合うのか、魅力あるエモーションが生まれてくれれば良いかなと、願っています」

マイケル・アリアス監督
「『ハーモニー』は、出たばかりの時に初めて読みました。ハードSFですし、現代から約60年後の話ではありますが、読んだ印象は(むしろ)凄く現実的で、今こそ皆が考えるべきテーマのたくさん詰まっている作品だと思います。読んだ当時はまさか自分が今になってSTUDIO4°Cでなかむらたかしという素晴らしいアニメ作家と一緒に映像化することになると思ってもいませんでした。(笑)」とコメントを述べた。

「Project Itoh」公式サイト
http://project-itoh.com/
《animeanime》
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