グッドスマイルカンパニーのフィギュアは、これまではほぼ全てが中国で生産されてきた。しかし、人件費の高騰や為替変動、人材確保の困難といった中国生産依存によるリスクの回避と、新技術導入による製造技術革新のため、国内での製造工場設立を決定した。フィギュア制作拠点の国内回帰という新しい動きとなった。 国内フィギュア市場の急速な成長は落ち着きを見せているものの、グッドスマイルカンパニーの売上シェアの中で海外市場は順調な伸びを記録中だ。これは販売地域増加によるもので、現在は世界75ヶ国以上で商品を送り出している。今回の新工場設立は、今後も拡大が見込まれる需要に応じ、安定した供給体制の構築を図る狙いもある。 また鳥取倉吉工場で生産された商品は、Made in Japan及びMade in Tottori-Kurayoshiとしてブランド化する方針も明かしている。日本の文化を世界に発信していく試みだ。