ポップカルチャーをテーマにした中東初のコミコンイベントが、本年4月に登場する。4月20日、21日にドバイのインターナショナル・マリン・クラブで開催されるミドルイースト フィルム&コミコン(Middle East Film&Comic Con)である。 ミドルイースト フィルム&コミコンは、テレビドラマ、映画、テレビゲーム、カードゲーム、コミックス、グラフィックノベル、SF、ファンタジー、アニメーション、玩具などを対象とする。日本のアニメやマンガもそのひとつに挙げられている。世界のポップカルチャーを広くカバーした大型イベントになる予定だ。 もともとミドルイースト フィルム&コミコンは、2011年にアブダビを会場に開催を予定していた。しかし、中東情勢の緊迫化を背景に、たびたび延期となっていた。今回は開催場所を中東のなかでも自由な国として知られるドバイに替えることで、実現にこぎつけたようだ。 ドバイに拠点を持つ広告・コミュニケーション企業Extracakeが主催する。現在は、出展社とアーティストアレイの参加者の募集も行っている。 2月15日からはイベントの参加チケットの発売も始まる。1日券が55ディルハム(1200円弱)、2日間通し券が100ディルハム(約2100円)さらに優先入場などの特典があるVIPチケットは500ディルハム(約10000円)である。地元のヴァージンチケット、TimeOutでチケット販売する。 主催者によれば、イベントでは著名人によるサイン会やパネルトーク、ワークショップ、企業出展などを予定する。欧米で多いポップカルチャーイベントのフォーマットが導入されている。 中東は若年者人口が多く、湾岸諸国を中心に所得の高い地域も少なくない。エンタテインメントビジネスにとっても、魅力的な地域だ。一方で、進出にあたっては、宗教的な問題も多いとされている。イベントの開催は、今後の地域のエンタテイメント産業を占ううえでも興味深い。 日本アニメについては、隣国バハレーンのアニメイベントBariconと協力する。インターネット以外では必ずしも存在感が高いとは言えない地域の日本アニメ、マンガ、そしてファンにとっては、存在感を示すチャンスにもなりそうだ。ミドルイースト フィルム&コミコン(Middle East Film&Comic Con)/http://www.mefcc.com/ドバイ・インターナショナル・マリン・クラブ/http://www.dimc.ae/
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