新海誠監督 「ほしのこえ」10周年で当時の限定CD-ROM公開 | アニメ!アニメ!

新海誠監督 「ほしのこえ」10周年で当時の限定CD-ROM公開

レビュー 実写

 10年前の2002年2月2日。待ちに待ったOVAが下北沢の短編映画館トリウッドで公開された。そのアニメーション作品の名は『ほしのこえ』。トリウッドには早くから長蛇の列が出来ていた。
 それから10年が経過した2012年2月2日。新海誠監督は、その当時トリウッドで観客に配布したメイキングCD-ROMの内容を自身のサイトで公開した。配布されたのは4月19日の17時からの回の観客に対してである。座席数分の限定42枚とあって、現物を手にした人にとっては何よりも代えがたい宝物であるに違いない。

 サイトに掲載されたのは、「初期イメージイラスト&字コンテ」、「絵コンテ」、「映像制作」などのメイキングだ。完成版の本作とは若干異なり、完成までの試行錯誤も見て取れる。
 そして「未公開予告編」と「未公開・最終回予告編」もアップされている。『ほしのこえ』の予告編は計4本であるが、公開された「未公開予告編」は3と4の間、そして「未公開・最終回予告編」は前年のCG合宿で披露されたものだ。
 
 CG合宿とは、大阪のPROJECT TEAM DoGAが主催するCGアニメコンテストの入選者が集う勉強会である。新海誠監督は、2000年の第12回に『彼女と彼女の猫』でグランプリを受賞していた。『彼女と彼女の猫』は新海監督がCD-ROMで自主販売も行なっていたが、『ほしのこえ』の予告編1と2も含まれていて話題となった。予告編1と2はサイトでも公開されていた。

 『ほしのこえ』は、2002年の第14回CGアニメコンテストでも特別上映されている。なお、第14回はグランプリは出ていないものの、田澤潮さんの『Life No Color』、poeyamaさんの『Quino』、吉浦康裕さんの『キクマナ』、江村豊秋さんの『Emigrate Ship -移民船-』が賞を分けあった。田澤さんはこの受賞が縁で新海監督作品に関わるようになった。他も『ゴノレゴ』で知られるpoeyamaさん、『イヴの時間』などの吉浦さん、ベテランアニメーターの江村さんとレベルの高い回だった。
 2002年は何かと個人作家が熱い年でもあった。青池良輔さんの『CATMAN』、ロマのフ比嘉さんの『URDA』、真島理一郎さんの『スキージャンプ・ペア』、山村浩二さんの『頭山』などが誕生した年でもあったからである。
【真狩祐志】

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