1月21日、小学館は第56回小学館漫画賞の受賞作を発表した。同日最終審査委員会を行われ、決定された。受賞対象は児童向け部門、少年向け部門、少女向け部門、一般向け部門の4部門となっている。2010年1月1日以降、雑誌や単行本、新聞などで発表された作品の中から選ばれる。 受賞作品は児童向け部門で松本夏実さんの『夢色パティシエール』(りぼん・集英社)、少年向け部門佐々木健さんの『KING GOLF』(週刊少年サンデー・小学館)、少女向け部門は よしながふみ さんの『大奥』(MELODY・白泉社)である。一般向け部門は2作品となり、真鍋昌平さんの『闇金ウシジマくん』(ビッグコミックスピリッツ・小学館)、小山宙哉さんの『宇宙兄弟』(モーニング・講談社)が選ばれている。 小学館漫画賞はある程度評価の定まった作品や、メディアミックスで話題になった作品が受賞する傾向がこれまで強い。今回も2009年にテレビアニメ化された『夢色パティシエール』、2010年に実写映画化された『大奥』が入っている。 また、小学館主催ということもあり、一橋グループと呼ばれる小学館、集英社、白泉社の雑誌に連載する作品の受賞が多い傾向もある。今回も5作品のうち4作品が3社からである。そうしたなかで今回は講談社「モーニング」連載の『宇宙兄弟』の受賞が異彩を放っている。第53回に「少年マガジン」(講談社)連載の『ダイヤのA』(寺嶋裕二作)の受賞に続くものだ。受賞対象を他社作品に広げる講談社の主催の講談社漫画賞と同様、新たな流れを感じさせる。 小学館漫画賞は1955年にスタートした日本で最も古いマンガ賞のひとつである。部門ごとに審査委員、漫画家、評論家、雑誌・新聞編集者、関係文化団体、書店関係者、読者からの推薦を得て、推薦作品を選定する。その後、推薦作品から候補作品を選出、各審査委員の推薦、選評を集計し、最終審査委員会で受賞作品を決定する。 本年の審査委員はあだち充さん、尾瀬あきらさん、角田光代さん、かわぐちかいじ さん、さいとうちほ さん、弘兼憲史さん、ブルボン小林さん、武論尊さんが務めた。贈賞式は、3月3日に東京・帝国ホテルにて行われる。小学館 /http://www.shogakukan.co.jp/第56回(平成22年度)小学館漫画賞[児童向け部門]松本夏実 『夢色パティシエール』 (りぼん・集英社)[少年向け部門]佐々木健 『KING GOLF』 (週刊少年サンデー・小学館)[少女向け部門]よしながふみ 『大奥』 (MELODY・白泉社)[一般向け部門]真鍋昌平 『闇金ウシジマくん』 (ビッグコミックスピリッツ・小学館)小山宙哉 『宇宙兄弟』 (モーニング・講談社)
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