今年11月3日で没後16年を迎えたマンガの巨匠手塚治虫さんの貴重な書籍が相次いで発売される。手塚治虫さんが1952年から54年にかけて「月刊漫画少年」(学童社)に連載された『漫画教室』が、50数年の時を経て初めて単行本化され、11月11日頃発売となる。 また、1993年に発見された手塚治虫さんの創作ノートが初めて書籍化される。数々の名作の基となったノートがまとめられ12月24日に『手塚治虫 創作ノートと初期作品集』として、初期の作品3作と伴にリリースとなる。2011年5月のアニメ映画『ブッダ』の劇場公開、『PLUTO』の実写映画化企画など大きなニュースが続く手塚だが、貴重な作品の書籍化でファンの注目を集めそうだ。 手塚治虫さんの創作ノートは全てで75冊ある。多くは未発表で、その内容はお馴染みのキャラクターの性格設定や物語の構想、舞台背景などを記したものだ。マンガの神様と言われた手塚治虫さんの創作の秘密に迫ることが出来る。 今回、書籍化されるのはこのうち10冊、『ジャングル大帝』などの代表作が描かれている。『手塚治虫 創作ノートと初期作品集』にはこのほか『幽霊男』、『勝利の日まで』、『恐怖菌』の3作、複製原画5点、解説小冊子がセットになる。 一方、『漫画教室』は、手塚治虫さんが自らマンガの描き方を指南するマンガ家のための入門書だ。漫画大学校長やナンデモカンデモ博士といったキャラクターが講師となり、馬場のぼるさんや福井英一さん、ディズニーといった実際の作品を例に解説する実践的な内容だ。若き日の石森章太郎さんや髙井研一郎さんらによる読者投稿作も取り上げている。 本書では「漫画少年」を原本にして、カラーページも完全再現する。当時の様子そのままの貴重な復刻版だ。手塚プロダクション /http://tezukaosamu.net/jp/
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