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この『キック・アス』の日本公開が12月18日に決定した。渋谷シネセゾンほかにて、全国順次ロードショーとなる。作品は『アイアンマン』や『スパイダーマン』ほどの超大作ではないが、そのストーリーの個性ゆえに本国では大注目となりヒットにつながった。
『キック・アス』の主人公デイブは、ニューヨークに住むスーパーヒーローが大好きなオタクな高校生。スーパーヒーローに憧れるあまり、インターネットで買ったスーツとマスクで独自にヒーローとして街を守る活動を開始する。もちろん何の特殊能力も持たないデイブは、初出動であっさり犯罪者に叩きのめされるが、その姿がネットで話題になり「キック・アス」と呼ばれる有名人になってしまう。
そこに高度な訓練を受けた美少女ヒーロー「ヒット・ガール」とその父「ビッグ・ダディ」も加わり、犯罪組織に立ち向かうことに。それでも超能力も超兵器も登場するわけでなく、スクリーンで活躍するのは等身大のヒーローたち。その姿が観客の共感を呼ぶ。
監督は既に次回作として『X-Men:First Class』が決まっているマシュー・ヴォーン、そしてプロデユーサーには、ブラド・ピットも。さらにビッグ・ダディを演じるのは、ニコラス・ケイジと何気に大物たちが名前を連ねる。とりわけバットマン風のコスチュームに身を包んだニコラス・ケイジの怪演は必見だ。主演は『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』のアーロン・ジョンソン、美少女ヒーローを『(500)日のサマー』のクロエ・グレース・モレッツが演じる。
この夏に米国で起きたカルト的なムーブメントは早くも日本に伝わっており、9月16日に行われた第3回したまちコメディ映画祭in台東の映画秘宝ナイトでの日本プレミアは、チケットは完売。早くも話題が高まっている。この冬、特に目の離せない映画になりそうな気配だ。
画像: (c)KA Films LP. All Rights Reserved.
『キック・アス』
12月18日より渋谷シネセゾン他全国順次ロードショー
公式サイト /www.kick-ass.jp
製作: マシュー・ヴォーン、ブラッド・ピット、クリス・サイキエル
監督: マシュー・ヴォーン
原作: マーク・ミラー、ジョン・S・ロミータ・Jr
出演: アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ
配給: カルチュア・パブリッシャーズ
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