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昨年動画作品では日本の2作品、韓国と中国の各1作品の計4作品が最優秀作品に選ばれた。日本の2作品は、ひだかしんさく氏の『恋するネズミ』と山元隼一氏の『memory』だ。両作品は昨年から他のコンテストでも評価が高い。一方ひだか氏の『恋するネズミ』は、今年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルにもノミネートされた。
ASIAGRAPHは、今年も東京国際アニメフェア2010に出展していた。ブースでは昨年の受賞作品の紹介のほか、企画展示で参加していた石川真綾氏がプレゼンを行っていた。石川氏は『NEO ANTIQUE』が第15回学生CGコンテスト動画部門奨励賞を受賞するなどで注目されており、このほど日本アニメーション協会3代目会長に就任したアニメーション作家の古川タク氏も関心を寄せていた。
またアニメフェアでは、シンポジウム「アジアのCG・アニメーション表現と人材育成」も開催し、古川氏も登壇していた。また古川氏は世界最高齢作家集団G9+1としても活躍しており、『TOKYOファンタジア』が第9回東京アニメアワード公募部門でグランプリとなった。
ASIAGRAPHは、今年もDIGITAL CONTENT EXPO 2010のイベントとして10月14日から17日まで開催される。アジアで活躍するCGの研究者とクリエイターが集まり、学術発表などを通して情報発信と交流を行なう国際的CGイベントだ。昨年は「創賞贈賞式/宮本茂の仕事史」に、任天堂の専務取締役情報開発本部長の宮本茂氏が来場したことでも話題となった。
【真狩祐志】
ASIAGRAPH /http://www.asiagraph.jp/
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