プロダクション I.G は国内有数のアニメ製作会社、Storm Lionはシンガポールの大手エンタテインメント企業でアニメーション、ゲーム、グラフィックノベルを広く展開する。Storm Lionは、『TITAN RAIN』を世界レベルの作品にするとして製作に強い意欲を見せた。
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AAC2009の会場には、Storm LionのCEOエドモンド・シャン氏のほか、作品の監督を務める竹内敦志氏、脚本を担当する冲方丁氏、プロダクション I.Gの石川光久社長、寺島真樹子プロダクション I.G USA副社長も姿を見せた。
竹内監督は、「自分にチャンスをくれたことに感謝している。現在アイディアは妊娠中。非常によく元気に育っているので、かえって難産になるかも」と話す。竹内監督は、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のメカデザインや米国のアニメーション『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』第10話の監督で知られている。今回は、『クローン・ウォーズ』に続く海外とのコラボレーションになるが、その手腕に高い期待が集まることになる。
『TITAN RAIN』には監督以外にも、豪華な一流クリエイター陣の名前が並ぶ。脚本の冲方丁氏は『マルドゥック・スクランブル』などの小説で高い人気を持つ。今回の海外とのコラボレーションの脚本への挑戦は、大きな関心を集めるだろう。
また、コンセプトアートには、米国でアニメ化されその個性的な世界観で評判を得たマンガ『アフロサムライ』の岡崎能士さんが参加する。メインスタッフは日本人のクリエイターで固める一方で、海外とのコラボレーション経験豊富なスタッフを配しているのが特徴だ。
一方で、音楽は米国からだ。『バトルスター・ギャラクティカ』、『エウレカ』など、数多くのSF映画作品を手がけるベアー・マクリアリー氏である。竹内監督は、自分の好きな作品の音楽は、全てマクリアリー氏によるものだったと、今回の『TITAN RAIN』への参加を喜ぶ。
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作品の内容はSF作品とされているが、今回公開された画像はメインビジュアルが1枚のみ。今後の展開は、さらなる情報を待つことになりそうだ。
アニメーション・アジアコンファレンス2009(Animation Asia Conference)2009
/http://www.afa09.com/aac.html
プロダクション I.G /http://www.production-ig.co.jp/
Storm Lion /http://www.stormlion.com/