1979年に刊行を開始した栗本薫さんの大河ファンタジー小説シリーズ「グイン・サーガ」の巨大豪華本が早川書房から発売される。グイン・サーガの生誕30周年を記念したもので、これまで発売された作品のうち第1巻から100巻までを2分冊で収録する。 書籍の定価は税込24150円、B4判のハードカバーで、クロス装、題字箔押、函入りと記念販売に相応しい豪華仕様となっている。商品は完全受注生産なので、予約購入者しか手に入れることは出来ない。5月31日まで申込を受付、7月25日に発売を予定する。 100巻分を収録となると、それだけでも想像を絶する量である。また100巻という数字は、作者栗本薫さんが作品の執筆を始めた当初に構想していた全体のボリュームにあたる。それだけにファンや作者自身、出版社にとっては、今回の豪華限定本は感慨深いものとなりそうだ。 それでも現在のグイン・サーガは正伝126巻、外伝21巻にまで達しているから、全体の2/3程度しかカバーしていない。グイン・サーガの長大さをあらためて認識させる数字である。 また、今回の豪華本には、特典として初公開の「グイン・サーガ創作ノート」とオリジナル・イラスト・シート4点がついてくる。「グイン・サーガ創作ノート」は、栗本薫さんがグイン・サーガの執筆のため記したアイデアやストーリー構成の極秘ノートの一部を復刻したものだ。 イラスト・シートは、グイン・サーガシリーズのイラストレーションをこれまで務めた加藤直之さん、天野喜孝さん、末弥純さん、丹野忍さんの4人が、グイン・サーガを画題としてモノクロイラストを描き下ろす。4氏は、1巻、2巻のそれぞれの函の両面のカバーアートも描くことが決まっている。 書籍の定価税込24150円は、少々高く感じるかもしれない。しかし、よく計算してみると1巻分あたりに直すと240円ちょっと。実は文庫本で揃えるよりかなり割安な金額である。 豪華特典もつくので、かなり魅力的な商品に仕上がっている。豪華本でグイン・サーガを取っておきたいファンだけでなく、これから読み始めたいファンにもぴったりでないだろうか。 グイン・サーガは初のアニメ化もされ、この4月からNHK BS2で放映が始まっている。生誕30周年を機会に益々多くのファンを惹きつけそうだ。早川書房 /http://www.hayakawa-online.co.jp/ 『グイン・サーガ』 公式サイト(アニメ) /http://www.guinsaga.net/
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