カナダの日加協会とブリティッシュ・コロンビア大学の日本研究センターは、9月19日から21日まで、「現代日本のマンガ:竹宮恵子フェスティバル」と題したイベントを開催する。 このイベントはブリティッシュ・コロンビア大学のアジア研究・日本研究センターが主催するもので、少女マンガの大家である竹宮恵子さんを招いて日本のマンガ文化を探ることを目的としている。 竹宮恵子さんは『地球へ』や『風と木の詩』などの代表作で知られる少女マンガ家であると同時に、京都精華大学マンガ学部の教授として若い世代の育成にも携わっている。今回のイベントでは自作のマンガや様々な立場からの経験を講演やシンポジウムのかたちで語ることになる。 全てのプログラムは無料で一般公開されることから、カナダのバンクバー周辺地区のアニメファンにとっては、日本のマンガ家と触れあう貴重な機会となる。 竹宮氏は9月19日には米国で翻訳出版された『地球へ』のサイン会に参加するほか、20日には竹宮氏原作のアニメの上映会やマンガの展示会の開催に合わせて、「少女マンガのパワー 日本からのガールズ・コミックス」と題した講演を行う。 さらに日本研究センターのSharalyn Orbaugh博士、カリフォルニア州立大学の徳雅美博士、マンガ評論家・編集者の藤本由香里氏を交えたパネルディスカッションも行う。竹宮氏はさらに21日にも「日本現代文化のなかのマンガの役割」と題した講演を用意しており、まさに竹宮恵子氏一色の3日間となりそうだ。 北米では近年、日本のマンガ、特に日本の少女マンガの人気が急激に高まっている。しかし、実際に出版して紹介される作品の大半は最近の作品で、日本ではかなり有名な作品でも過去の作品が米国で出版されるケースは少ない。 今回の竹宮氏の代表作『地球へ』の出版も、作品が30年ぶりにアニメ化されたことが大きな理由のひとつとなっている。日本のマンガが北米に定着することで、今後は過去の作品の探求や日本マンガの文脈を辿る試みは増えて行くだろう。ブリティッシュ・コロンビア大学日本研究センター /http://www.iar.ubc.ca/centres/cjr/日加協会 /http://www.canadajapansociety.jp/(情報元: /アニメニューズネットワーク)
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