鉄コン筋クリート 北米プレミア上映をMOMAで開催(2/9) | アニメ!アニメ!

鉄コン筋クリート 北米プレミア上映をMOMAで開催(2/9)

 ソニーピクチャーズ系列で海外配給も既に決まった『鉄コン筋クリート』の北米プレミア上映が、ニューヨーク近代美術館(MOMA)で開催されることが決定した。しかも、この上映会はプレミア上映としては異例の6日間、上映回数は6回に及ぶビッグイベントになる。
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 ソニーピクチャーズ系列で海外配給も既に決まった『鉄コン筋クリート』の北米プレミア上映が、ニューヨーク近代美術館(MOMA)で開催されることが決定した。しかも、この上映会はプレミア上映としては異例の6日間、上映回数は6回に及ぶビッグイベントになる。
 作品の上映は4月25日から30日まで、MOMAが誇るフィルム部門のシアターで行われる予定である。MOMAのフィルム部門は、映画芸術としてアニメーションや日本アニメにも注目しており、これらの上映会は度々開催されている。しかし、こうしたアニメーション作品の大規模なプレミア上映は初となる。

 今回のMOMAでのプレミア上映は、既に昨年、美術誌ART FORUMにて『鉄コン筋クリート』を年間のベストフィルムに推したフィルム部門の学芸員バーバラ・ロンドン氏の尽力によるものである。同氏は北米での『鉄コン筋クリート』の配給決定を受けて、MOMAでのプレミア上映を企画した。
 MOMAは世界を代表する美術館のひとつで、アメリカの近・現代美術の中心地である。MOMAのセレクションには定評があるだけに、北米配給を前に大きな話題になることは間違いないだろう。また、有力メディアの多いニューヨークだけにマスコミからの評価も期待できる。

 実際に作品は公開前から既に、多くのメディアの関心を集め始めている。特に大きな関心は、アメリカ人の監督による日本アニメという部分に集中している。例えばアニメーション情報のAnimation Insiderは、「Japanese Animation: A State of Mind(?)」と題して4ページにわたる特集を組んでいる。そのなかでアメリカ人がアニメの監督を出来るのかについて詳しく分析している。
 さらにアメリカの有力日刊紙のひとつロサンゼルスタイムズも『鉄コン筋クリート』をアメリカ人による最初のアニメ映画として「An American anime film?」として大きく取り上げている。

 監督がどこの国の出身であるかは本来作品にとって重要なテーマではないはずだ。しかし、あまたある作品の中から注目を浴びるにはよい手段であるかもしれない。
 そして、そうした注目がそれだけに終らない高いクオリティを持っていればなおさらである。

/鉄コン筋クリート公式サイト 
/MOMA(ニューヨーク近代美術館) 
《animeanime》
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