大手映画会社の東宝は、毎年12月恒例の来年の劇場公開ラインナップとその一部公開日を発表した。 日本最大の映画会社だけにそのラインナップには、人気テレビ番組の劇場版『西遊記』や『HERO』、大型時代映画『椿三十郎』などの大型タイトルが並ぶ。 勿論、劇場アニメの分野でも東宝の大きさは無視できない。というよりも近年は劇場アニメの興行収入のかなりの部分は東宝系で生み出されている。 東宝の劇場アニメが強い理由のひとつは、手堅い人気に支えられた子供向けの大ヒットシリーズを複数抱えていることである。『ドラえもん』や『名探偵コナン』、『クレヨンしんちゃん』、『ポケットモンスター』といった作品である。 『ポケットモンスター』は30億円から40億円超、『ドラえもん』と『名探偵コナン』は20億円から30億円、『クレヨンしんちゃん』は10億円超の興収を安定的に稼ぎ出すスーパーシリーズである。 それぞれ今年は、『映画ドラえもん のび太新魔界大冒険~7人の魔法使い~』(3月10日公開)、『名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(4月21日公開)、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌う ケツだけ爆弾!』(4月21日公開)、『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキア』(7月14日公開)となっている。 来年は映画10周年企画となる『ポケットモンスター』を核に、07年も安定した興行を狙うことになりそうだ。 もっとも07年は、一昨年の『ハウルの動く城』や今年の『ゲド戦記』といった化け物級のヒットが約束されたスタジオジブリ制作の大型劇場アニメがない。このため劇場アニメの興収だけを取ると、05年、06年を下回ると見られる。 東宝以外でも、来年は『ブレイブストーリー』といった大作劇場アニメや『時をかける少女』『パプリカ』のような話題作になりそうなタイトルが見当たらない。現段階では、東宝の定番アニメを中心としたやや新規性に乏しい年になりそうだ。 一方アニメ以外では、ここ数年の邦画のトレンドであり邦画復活の牽引力ともなっているマンガ原作の映画に見落とせないタイトルが挙がっている。既に発表になっている作品では1月27日公開の『どろろ』(原作:手塚治虫)、11月公開の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』である。 手塚治虫原作と人気スターの起用、さらに大規模な海外ロケと話題性の豊富な『どろろ』はかなりのヒットが見込めそうだ。また、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は、前作が2005年を代表する大ヒット作品だけに今回も大きな期待がかかるだろう。/東宝 /ドラえもん のび太新魔界大冒険~7人の魔法使い~公式サイト/名探偵コナン 紺碧の棺公式サイト /クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌う ケツだけ爆弾!公式サイト/ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキア公式サイト/どろろ公式サイト /ALWAYS 続・三丁目の夕日公式サイト
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」鬼太郎の父&水木が、“妖怪村”へ入村… 京都「東映太秦映画村」コラボイベント開催 2024.3.28 Thu 11:45 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』と京都「東映太秦映画村」のコラ…