米国で『鋼の錬金術師』の劇場公開が近づいている。この劇場映画『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』の公開にあたって、『鋼の錬金術師』を米国で展開するファニメーションが劇場公開の新しい試みに挑戦している。 それは、映画公開にあたって独自の映画配給チェーンを築く動きである。このプロジェクトはすでに今年の春から明らかにされており、その事業は同社が新しく設けたファニメーション・フィルムが手掛けている。 日本の劇場アニメは映画流通会社にマイナー作品と考えられることが多く、通常は劇場配給にのらないか、仮に配給されても数館から数十館レベルに留まることが多い。ファニメーションは、自ら配給を行うことで、こうした慣習に挑戦しているといえるだろう。 そのファニメーション・フィルムの公開初作品がどうやら『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』になるようだ。現在、ファニメーション・フィルムのウェブサイトを見ると40館ほどの劇場の名前があがっている。これらの劇場を通じて『劇場版ハガレン』を国内の様々な地域に送り出すわけである。 ただし、現在確認出来る限りではこれらの劇場で上映される回数は大半が1回から数回の規模にとどまっている。こうした上映方法をどう評価するのかは難しいところだ。 しかし、ファニメーションが目指すのはいわゆる全米公開規模の大チェーンではない。ファニメーション・フィルムのウェブサイトによれば、DVD発売前のプレビューとしている。 その目的は、劇場公開することによる話題性とそれを利用したDVD販売のプロモーションである。例え数回でも上映されれば、映画評でも雑誌や新聞プレビューや批評でも取り上げられる可能性は高い。ファニメーションが狙うのはそうした効果だと言っていいだろう。/ファニメーション・フィルム
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