書評:『リトル・ニモの野望』
この本は、大塚康生氏が1970年代の終わりから1980年代にかけて関わったテレコムが製作した日米合作の大作アニメ『リトル・ニモ』を巡る物語である。大塚氏はプロデューサー藤岡豊氏を物語の中心に据え、その立ち上がりから顛末までを淡々と語っている。その途方もない
コラム・レビュー
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このリトル・ニモを巡る話は、様々なことを考えさせる。それは、この本の主題である日本アニメの海外進出や日米合作映画の難しさ、さらに劇場アニメとテレビアニメの違い、フルアニメーションとリミテッドアニメーションの違いまでも含めてだ。リトル・ニモの経験は、現在増えつつある日本のアニメ製作会社の海外志向にも多くの示唆を与えるだろう。
しかし、この本の一番のテーマは、夢ではないだろうか。それは、この本で大塚康生氏が生き生きと描いたプロデューサー藤岡豊氏の成功への夢であり、著者を初めとする日本のアニメーターのフルアニメーションや米国アニメーションへの夢でないだろうか。
そして、1980年代当時で55億円という莫大な製作予算が、製作の途中で尽きてしまった時に、それぞれの人が見た夢は弾けてしまったのだろう。日本アニメーションが米国市場で、世界市場で大成功出来るかもしれないという夢がである。それは、あたかも夢の世界を冒険したリトル・ニモが最後に目を覚まし現実に戻るがごとくのようだ。
このリトル・ニモのあとにも、幾つかの日本アニメーションが米国上陸を図ったがいまだに本当に成功した作品は『ポケットモンスター』だけである。『ポケットモンスター』が、極めて日本的な低予算のリミテッドアニメの作品であることは、皮肉な話である。
『リトル・ニモの野望』を読んでいると、日本側の関係者が米国市場で売るという夢を追うあまり、多くのことで妥協し過ぎてしまったようにみえる。それが、一番の失敗の原因でなかったのでないかと。それが、今だから言えること、当事者でないから言えることであるかもしれない。当時の日米の状況がそれを許さなかったかもしれない。
しかし、米国と同じやりかたなら、米国人がやったほうがうまく出来るのが当たり前である。結局、日本が勝負するのは、日本アニメの表現の仕方しかないと思える。これは、生まれてからずっと長い間リミテッドアニメを観ながら育った僕の感想である。
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/リトル・ニモの野望
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