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展示場に並べられた作品は、アニメやキャラクター、映画や関連機器まで様々な分野に及ぶが、共通した点は作品のビジネス化に対する熱意である。それは、同じクリエーターが展示を行なうGEISAIが、自己作品のアピールに終わりがちなのに対して商業化に向けて一歩進んだクリエーター達が集まっているといえる。
会場の雰囲気は様々なコンテンツ集められているにもかかわらず、散漫な感じはせずに比較的まとまっていたと言える。それはこのイベントが、中小事業者の売り込みというテーマが明確なためであろう。
ただ、出展者が作品展示を行い、興味を持ってくれる人を探すというだけでは売り込みの場としては力不足に感じる。出展者と企業を結びつけるもう一工夫が必要とされているのでないだろうか。
主催者の独立行政法人中小企業基盤整備機構は優れたコンテンツを集めることで、新市場の創出を目指している。このため、このイベントは単にクリエーターや企業を集めるだけでなく、優れたコンテンツをTCMアワードとして表彰している。インタラクティブ部門、動画部門、静止画部門からなるこの賞は単なる表彰を行なうだけでなく、受賞作品は中小企業基盤整備機構が出資しているファンドへの推薦が行なわれる。
また、コンテンツビジネスに対する理解を広げる目的で6つのシンポジウムを開かれた。アニメや資金調達、ブロードバンド、音楽配信などをテーマにしたそれぞれのシンポジウムは熱心な観客を多数集めていた。
TCMアワード受賞者
インタラクティブ部門 /㈲ディアフィールド
動画部門 /㈲さるちん
審査員特別賞 /フジイミツグ
動画部門特別賞(BBジャパン賞) /㈲アノン・ピクチャーズ
/東京コンテンツマーケット2005