高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評 舞台「刀剣乱舞」、「ハイキュー!!」、「FAIRY TAIL」 | アニメ!アニメ!

高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評 舞台「刀剣乱舞」、「ハイキュー!!」、「FAIRY TAIL」

連載・コラム

(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会
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  • (C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
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  • (C)真島ヒロ/講談社(C)「FAIRY TAIL」舞台製作委員会2016撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
  • (C)真島ヒロ/講談社(C)「FAIRY TAIL」舞台製作委員会2016撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
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高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評
第169回

■ 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺

今、話題沸騰中のゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』の舞台化、しかもストレートプレイ版である。物語の舞台はあまりにも有名な本能寺の変である。

審神者より命が下り、天正十年の本能寺に行くことになった刀剣男士たち。心中穏やかでないのは信長を主人とした刀剣男士たちで、その中でも不動行光は心乱れる。ことあるごとに「俺はダメ刀だ」と自嘲気味に言うのは愛された分を返せなかったという想い。泣けてくるキャラクターだ。
ファンには嬉しい名台詞、やり取り、”お約束(真剣必殺、内番)”のシーンはもちろんだが、刀剣男士が繰り広げる”ヒューマンドラマ”は必見。全体としては”硬派”であるが、刀剣男士たちの本丸でのやり取りや、三日月宗近と山姥切国広が語らう場面等は和める。

楽曲は時代劇なテイストのメロディをロック調にアレンジしているが、後半のアクションシーンではこのロック調の楽曲をさらにアレンジ、ラテン系のテイスト、軽快なリズム感を加えてラストを盛り上げる。殺陣はあくまでも俳優の身体で勝負、大張り切りで駆け回る。アンサンブル陣も派手に動き回り、ダイナミックなシーンになっていた。
刀剣男士たちは付喪神ではあるが、生身の人間と同じく、悩み、傷つき、迷い、そして泣きもするし、笑いもする。あるがままの歴史を守るために戦うが、時として、その戦いは主人と対峙するかもしれない刀剣男士。彼らの血の通った姿は、観客の心をさらに動かす。舞台とはそういうものだということを改めて感じさせてくれる。

[公演データ]
舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺
【東京】2016年5月3日~5月13日 シアター1010
【大阪】 2016年5月17日~5月20日 メルパルク大阪
http://www.marv.jp/special/toukenranbu/
(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会

■ ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」”頂の景色”

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」”頂の景色”、その斬新な演出と俳優の熱演が好評で早くも再演、アニメも2016年の秋に新しいシーズン(第3期)が始まる。
昨年と比較すると俳優陣は確実にパワーアップ、キャラクターの掘り下げ方も深くなり、見応えがあった。烏野高校の”小さな巨人”に憧れを抱き、バレー部に入部する日向翔陽、須賀健太の当たり役と言っても差し支えない。特に1幕後半、チームがまとまっていく様はストンプ等のコリオを多用し、勢いのあるシーンになっていた。バレーの動きはダンス×リアルなバレーの動き、フォーメーションも計算されており、ダイナミックかつ印象的。

ハイパープロジェクション演劇と謳っているだけあって、映像の使い方は必見、新たな演出も加わり、面白さが倍増。コミックと同じように擬音や台詞が書かれている。”飛び出すマンガ”、立体的、かつ多重的な演出は健在、原作の際立った”感触”を客席で体感出来る。だが、終始、”ハイテク”で押し切っている訳ではない。
従来の演劇的な表現、時折、白いフード付きのコートを着た”コロス”が登場し、状況を語ったり、あるいは”黒子”の役目を果たしたする。背景には何もなく、俳優陣の演技だけが頼り、なシーンも、もちろんある。ファンには嬉しい、感涙する台詞は、マンガと同じく心が熱くなり、ここは『ハイキュー!!』の真骨頂と言えよう。
「独りじゃないから、信じて飛べ」、テーマはこの一言に尽きる。

[公演データ]
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」”頂の景色”
2016年4月8日~4月17日 大阪:シアターBRAVA!
2016年4月25日~5月8日 東京:AiiA 2.5 Theater Tokyo
http://www.engeki-haikyu.com
(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)

■ ライブ・ファンタジー「FAIRY TAIL」

人気コミック『FAIRY TAIL』、人気の高いニルヴァーナ編(単行本16~20巻)の舞台化となる。
まず、映像を使って物語の設定を完結にわかりやすく説明する。これが、なんだか、ワクワクするような空想物語が始まる”的”な期待感のある雰囲気だ。

まずは元気印のナツ、お茶目なルーシー、かっこいいグレイ、セクシーでめっぽう強いエルザ、そしてハッピー、ファンならおなじみ、お騒がせで気のいい奴らが勢揃い。プロジェクション・マッピング等の最新技術を取り入れた演出ではあるが、”マンパワー”な演出もあり、技術だけに頼った感じはない。アクションも舞台の高低を利用し、俳優陣は縦横無尽に動き回る。ミュージカル風に歌う場面もあり、特に元宝塚歌劇団娘役トップの愛加あゆは美しい歌声を披露してくれる。皆、アクションに長けており、全てのキャラクターに見せ場がある。特にラスト近くのナツとゼロとの一騎打ち、宮崎秋人と郷本直也の息のあったアクションは見応えのある必見シーンとなっている。

また、原作ファンには嬉しい熱い台詞もしっかり、エルザはジェラールに言う「生きてあがけ!」、こういった言葉は本当に観る者の心を掴んで離さない。
「妖精の尻尾」の仲間たちは、友情に厚い。子供から大人まで楽しめるエンターテイメント性の高い作品、”ライブ・ファンタジー”と銘打っているのも頷ける。

[公演データ]
ライブファンタジー「FAIRY TAIL」
2016年4月30日~5月9日 サンシャイン劇場
2016年7月1日~3日 上海公演
http://www.fairytail-stage.com
(C)真島ヒロ/講談社
(C)「FAIRY TAIL」舞台製作委員会2016
撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
《animeanime》
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