1月初旬に公開されたあるアニメ映画が、いま一大旋風を巻き起こしている。アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』からスピンオフして制作された劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』だ。 1月8日にエイベックス・ピクチャーズ配給でスタートした本作が、公開1ヵ月を越えても快調にロングランを続けている。しかも、公開37日目には一日の劇場動員数が公開初日対比170%、最高記録と異例の事態になっている。こうした現象はいち早く興行側に伝わり、2月15日現在で延べ上映館数が47館に達した。公開直後の全国14館の3倍にもなる。
人気の秘密は、まるで本物のコンサートの様なライブ体験である。いまでは「キンプリ」の愛称で親しまれるようになった『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は、『プリティーリズム・レインボーライブ』に登場するボーイズユニット“Over The Rainbow”(オバレ)を中心にストーリーが繰り広げられる。 この3人のメンバー、コウジ(CV:柿原徹也)、ヒロ(CV:前野智昭)、カヅキ(CV:増田俊樹)の強烈な個性がまずファンの心を掴んだ。さらに彼らが最新の3DCGのショーを繰り広げる。 そして「コスプレOK」「声援OK」「アフレコ(かけ声)OK」を掲げるイベント上映「プリズムスタァ応援上映」が大盛況。ファンが映像に応えて劇場は上映回ごとがまるでライブコンサートの様相を呈している。 「プリズムスタァ応援上映」の盛り上がりが話題を呼び、さらにSNSなどで拡散。公開37日目にして最高動員数の快挙になった。この一大ムーブメントが一体どこまで広がるのか、いまや大きな注目を集めている。