「てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」2年間の成長を見せた集大成【2015年の一本】

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2015年もさまざまな作品が生まれたが、その中でも特に強烈な印象を残した作品というと、筆者は『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』(以下:てさプル)を選びたい。
本作は、2013に放送された『てさぐれ!部活もの』、翌年放送の『てさぐれ!部活もの あんこーる』に続く、第3期に当たる作品。
その特徴は、先に出演者のセリフを収録し、その音声を元にアニメーションを制作するプレスコ方式にある。本編の半分が声優陣のアドリブになっており、「新しい○○を考えよう」という大喜利を毎回披露してくれる。

本作を語るうえで、声優陣の会話劇は欠かせない要素だ。特に第1期から出演している西明日香さん、明坂聡美さん、荻野可鈴さん、大橋彩香さん、上田麗奈さんの安心感は格別で、次に何が起こるかわからない期待感に、いつも心を踊らせていた。
そして5人の安心感は、『てさプル』においても健在だった。本作からは新たに三上枝織さん、大久保瑠美さん、小松未可子さん、高森奈津美さん、上坂すみれさんというキャスト陣が加わった。
新加入の面々は第1話のころ、元々あるキャラクターの性格と、自信の素の部分をどう出していくか、手探りのところが多く感じられた。しかし、そこにオリジナルのキャスト陣が上手く入ることで、自然と溶けこんでいったのだ。

そんなキャスト陣の魅力を最大限引き出すために用意された、アイディアの数々も見逃せない。
1期と2期、そして『てさプル』の第7話まで監督・脚本を務めた石ダテコー太郎氏は自身のTwitterで「1期2期ではこんなに攻めていたんだなぁと驚いた」と語っていたが、最新作でもその姿勢は十分に感じられた。遊園地でのロケ収録は最たる例だろう。

2016年2月には、パシフィコ横浜での大型イベントも控えている。約2年前、決して大きくはなかったプロジェクトがここまでファンに愛され、辿り着いた。筆者自身、ファンとして最初から見続けてきたが、これほどの成長には驚くばかりだ。
放送が終了してもなお成長を続ける作品の集大成を、ファンとして最後まで見届けたいと思う。

▽プロフィール
ユマ
ゲーム・アニメ系の記事を書くフリーライター。今年一番熱中したゲームは「ウィッチャー3」、好きな声優は西明日香さん。「君、変わったアニメが好きだよね」とよく言われます。
《ユマ》

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