2007年に米国・ロサンゼルスで行ったOVA「FREEDOM」についての森田修平監督/佐藤大さん(シリーズ構成)へのインタビューを再録する。1月16日に米国アカデミー賞短編アニメーション部門に、森田監督の『九十九』(2013)がノミネートされことに合わせた。記事は6年以上前の内容になるが、インタビューが米国で行われたこともあり、海外の鑑賞者やファンと創作、また作家としての作品、商業作品についても触れており、現在でも興味深い内容ではないだろうか。もともとの記事は現在もサイト内にアップされているが、たびたびのリニューアルを経て、少しばかり読みづらいレイアウトになっている。今回、森田監督のアカデミー賞ノミネートを機会に再掲載させていただいた。■ 森田修平 (アニメーション監督)■ 佐藤大 (脚本家)アニメアニメ(以下AA)今回アメリカに来てアニメエキスポの会場を回られてどんな印象を持たれましたか。森田監督(以下敬略)楽しい!(笑) めちゃくちゃ楽しい。AA昨日はファンが集まるパネルに参加されましたが、日本のイベントとの違いはどこでしょうか?森田みんなが楽しんでいるから、僕も楽しまなきゃっていうのがあると思うんですよ。あと気候かなぁ。AAアメリカ人の反応っていかがですか?森田自分が思ったことを素直に出す。よく観ているなって感じがする。日本だったら「多分こうだろうな」っていうのを言う時に、「もし間違ったら恥ずかしい」って思っちゃうんでしょうね。でも、彼らはこれをストレートにポーンってぶつけるんです。それが当たってもそうでなくても、僕らからすると関係なく嬉しいなって思う。AA例えばどういう質問がありましたか?森田『FREEDOM』の1話の写真の女の子を見て、「どうなるんだ?」っていう。僕が冗談で「どうなると思う?自分が想像してどうなってほしい?」って言ったんです。そうしたら、次の日に来て、ずーっと「彼女はこうなって、こうなって」っていう展開を言うわけですよ。顔と顔を合わせる意味がある。「良かったです」だけじゃなく、「俺はこう思った」というのを聞くと、そういうのが面白い。AA今回、日本で好評な『FREEDOM』がアメリカでHD DVDで初のアニメタイトルとして出されることについてはどんな感想を持ってますか?森田作っている僕たちは高解像度で作っているので、それがそのまま出るというのは非常に嬉しい。初のラインナップに載っているのは光栄です。並んでいるのが『パトレイバー』と『オネアミスの翼』ですから。そのぶんこれから作品を知って貰うためにがんばらなくてはならない。AA『FREEDOM』の世界は、主人公などは日本的な世界にありつつ、アポロ11号っていう非常にアメリカ的なアイコンが飛び込んでくるところが、日本とアメリカの関係を象徴しているように思いました。それがまたアメリカで観られる。それはどういうふうに考えますか。森田日本的なところもあるんですけど。深くは考えていなかったですね。僕には単純に、タケルっていう主人公とカズマ。もちろんいろいろ考えることはありますよね。
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