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[再掲] 森田修平監督/佐藤大さん(シリーズ構成) 「FREEDOM」インタビュー

2007年に米国・ロサンゼルスで行ったOVA「FREEDOM」についての森田修平監督/佐藤大さん(シリーズ構成)へのインタビューを再録する。1月16日に米国アカデミー賞短編アニメーション部門に森田監督の『九十九』がノミネートされことに合わせた。

インタビュー
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AA
いまはアニメというとメカだったり女の子だったりといった部分が、非常に拡張されたものになりつつあります。それにあえて背を向けているのはなぜですか?

森田
(爆笑)

佐藤
いやぁ、これから可愛い子も出ますよ~!(笑) いや、失礼言っていることは分かります。

AA
ひょっとしたらその時に、この作品のテイストは日本よりも海外でうけるかもしれないと思ったんです。

森田
う~ん、狙ってやっているわけじゃないんですけどね。僕的には与えられたお題に一生懸命やるわけです。僕は万博って言うのをある程度知っていましたけど、写真集を見た時に結構面白かったんですよ。
70年代的なビジュアル、世界観、設定って考えた時に、やっぱりイマジネーションがすごくあるんですよね。創造性があるというか。
これってたぶん、新しい人たちが持つ感覚に近いかなって思ったんです。

森田
面白いなって見ていて、万博って変ないびつな建物だけどなんかちょっと人を締め付けそうなイメージもあるなって感じたんです。科学を追い過ぎちゃって息苦しい感じも見えた。
これってテレビに向いているなって思って使ったんです。それで結果的に変な世界も作れた。

ただ、そういうものは自然と入ってくるだろうと判っていたので、僕は観ている人に対しては世界がどうとかいうよりは、そこに住んでいるタケルくんはどう動くかとか、ストーリーを作っている主人公にもっとスポットを当てたかったんです。

僕が最初に(佐藤)大さんと話してよかったなと思ったのは、これはまずいなと思って、「もっとキャラクターに行きたいんです」、「人を表現したいんですって」話したことです。
3Dももちろん使うし、新しい技術も使う。すごくハードSF的にごまかしは効きますし、格好良い絵も作れます。でも面白くないなと思ったんです。

僕は敢えてそこはスルーして、「キャラクターに行きたいんだ」、「世界は二の次でいいです」でやったんです。それだとどこでも楽しんでいただけるところじゃないですか。アメリカや日本を問わずどこの国でも。


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