京都精華大学は3月23日に、2010年度からの新任教員を発表した。新任教員は12名、うち5名が同大学の看板学部ともなっているマンガ学部の教員である。 マンガ学部マンガ学科の特任教授にはひさうちみちお氏、専任准教授に都留泰作氏、特認講師にBelne氏、客員教授に業田良家氏が就任する。また、同学部のマンガプロデュース学科には、小学館取締役の三宅克氏が就任する。 京都精華大学は、国内でも数少なく、そしていち早くマンガ領域の大学教育に乗り出した教育機関として知られている。大学の活動はマンガ家やマンガ研究者の教育・養成に加えて、京都国際マンガミュージアムを通じた研究活動、国際交流、情報発信など幅広い活動を行っている。 そうした活動を支えているのが、各分野を代表するクリエイター、研究者、評論家が揃った厚みのある教員陣である。マンガ家の竹宮恵子氏、編集者の熊田正史氏、客員教授の評論家呉智英氏、マンガ産業研究の中野晴行氏といった具合だ。 マンガ学部はアニメーション学科も設けており、こちらでも作画、音響、企画など多様な分野から一流の人材を揃える。客員教授には富野悠季氏、りんたろう氏ら名前をある。 新任教員は、これまでの教育にさらにバリエーションを広げることになりそうだ。ひさうちみちおさんは、マンガ雑誌「ガロ」でデビューしたマンガ家である。マイナー誌や中間誌を中心に個性豊かな作品の発表を続ける。デザインやカートゥーン技法演習などを担当する。 マンガ家であると同時に文化人類学者でもある都留泰作氏は、現在「月刊アフタヌーン」で、SF漫画『ナチュン』を連載する。脚本実習や批評実習などを教授する。 Belne氏は、「週刊少年マガジン」で『ゴッドハンド輝』で、原案と構成監修を行っている。また業田良家氏は、2007年に代表作の『自虐の詩』が、2009年には『空気人形』が映画化されるなど注目の作家だ。実力派のクリエイターとなった。 今回唯一プロデュース学科の新任教員となった三宅克さんは、「少女コミック」や「少年サンデー」などで編集を歴任。特に新人マンガ家の発掘・育成に注力してきた。現在小学館クリエイティブ社長も務めており、様々な視点から未来の才能に教育、助言を行うことになりそうだ。 京都精華大学は、こうした教員陣により、今後はさらに厚みを持ったマンガ教育が出来るとしている。京都精華大学 /http://www.kyoto-seika.ac.jp/[京都精華大学マンガ学部新任教員一覧]ひさうちみちお マンガ家 マンガ学部 マンガ学科 特任教授都留泰作 マンガ家・文化人類学者マンガ学部 マンガ学科 専任准教授Belne マンガ家 マンガ学部 マンガ学科 特任講師業田良家 マンガ家 マンガ学部 マンガ学科 客員教授三宅克 編集者・小学館取締役マンガ学部 マンガプロデュース学科 客員教授
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