アードマン再びビックスクリーンへ ソニーが劇場アニメ2作を配給 | アニメ!アニメ!

アードマン再びビックスクリーンへ ソニーが劇場アニメ2作を配給

 英国を代表するアニメーションスタジオであるアードマンアニメーションズ(aardman animations)の劇場映画が、再び世界公開されることになる。米国ソニーピクチャーズが、アードマンの製作する2つの長編アニメーション『アーサー クリスマス:Arthur Christmas』と『

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 英国を代表するアニメーションスタジオであるアードマンアニメーションズ(aardman animations)の劇場映画が、再び世界公開されることになる。米国ソニーピクチャーズが、アードマンの製作する2つの長編アニメーション『アーサー クリスマス:Arthur Christmas』と『パイレーツ!:Pirates!』の配給を行うことが明らかになった。
 公開時期は明らかにされていないが、アードマンの劇場長編アニメーションとしては2006年11月に全米公開された『マウス タウン ロディとリタの大冒険』以来となる。ディズニー/ピクサーとドリームワークスアニメーションの2強体制が強まる3DCGアニメーションの世界に波紋を呼びそうだ。

 『アーサー クリスマス』は、サンタのプレゼント制作工場を舞台にしたフル3DCGアニメーションで、サラ・スミス氏とバリー・クック氏が監督を務める。制作にはソニーピクチャーズ・イメージワークスも加わり、『マウス タウン』以来の3DCGを打ち出した映画になりそうだ。
 ソニーピクチャーズは、3DCGアニメーションの分野でディズニー/ピクサーやドリームワークスアニメーションから遅れを取っている。クリエイティビティの豊かさに定評があるアードマンと手を組むことで、両社を追撃する。

 一方『パイレーツ!』は、ギデオン・デフォーさんの書いた小説『The Pirates! (in an Adventure with Scientists)』を原作とする。こちらは、アードマンの得意とするストップモーション アニメーションが使われる見通しである。
 原作はシニカルなユーモアを含んだ大人向けのファンタジーとなっている。19世紀中頃を舞台に、風変わりな海賊のキャプテンとその仲間たちの冒険を描く。2004年に発売されベストセラーとなった。
 作品はアードマンの共同創設者の一人でもあるピーター・ロード氏がプロデュースと監督をすると見られる。ジェフ・ニューイット氏が共同監督で参加する。

 アードマンは、もともとクレイを利用したストップモーションアニメーションで評価が高い会社である。『ウォレスとグルミット』シリーズがよく知られており、数々のアニメーション賞を受賞してきた。
 そうした実績をもとにドリームワークスと共同製作で、ハリウッド向けのビッグムービーに乗り出した。2005年に『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』、2006年に『マウス タウン』が公開されている。
 しかし、この2作品の興行成績はドリームワークスの満足が行くものではなかった。2007年1月にドリームワークスは残り2本あった製作契約を打ち切った。
 その後アードマンは、新たにソニーピクチャーズによる劇場配給を目指していた。今回は、そうしたアードマンとソニーの提携による最初の作品となる。

アードマンアニメーションズ(aardman animations) /http://www.aardman.com/
ソニーピクチャーズ(日本) /http://www.sonypictures.jp/

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