集英社ナツイチフェア 荒木飛呂彦が『伊豆の踊子』を描く | アニメ!アニメ!

集英社ナツイチフェア 荒木飛呂彦が『伊豆の踊子』を描く

 集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア2008」で名作のカバーを人気マンガ家が手がける特別企画が行われる。6月下旬から全国の書店でフェアが開催される。
 カバーは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで知られる荒木飛呂彦さんが川端康成の『伊豆の踊子』を、『テガ

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 集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア2008」で名作のカバーを人気マンガ家が手がける特別企画が行われる。6月下旬から全国の書店でフェアが開催される。
 カバーは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで知られる荒木飛呂彦さんが川端康成の『伊豆の踊子』を、『テガミバチ』の浅田弘幸さんが中原中也の詩集『汚れちまつた悲しみに……』を、『デスノート』の小畑健さんが芥川龍之介の『地獄変』と夏目漱石の『こころ』の表紙を描く。
 これらのカバーは1年間限定発売となる。また、7月19日発売のウルトラジャンプ8月号には、特別付録に荒木さんの『伊豆の踊子』特大ポスターが付く。

 2006年には同フェアで『ハチミツとクローバー』の羽海野チカさんが『ふしぎの国のアリス』のカバーを描いている。また、2007年には小畑健さんが太宰治の『人間失格』のカバーを描き下ろした新装版が発売され、『デスノート』風のイラストが中高生を中心に話題を呼んだ。
 部数も1か月半で75000部と、昭和の文学作品としては異例の販売数を記録した。例年行われていたマンガ家と文学作品のコラボレーションが今回、4作品に増加したのは昨年の商業的な結果があってのことだろう。

 今回、人気マンガ家たちが描く4作は『人間失格』同様、中高生向けとしては定番の作品ばかりである。例年、出版各社は夏に向けて読書感想文に向けたフェアを多数展開している。
 同じ文学作品がいくつかの出版社から発売される際、こうした馴染み深いイラストは他社との差別化となり、購買意欲を促すことになるだろう。さらに、熱心な読者を多く抱える作家たちであるため、コレクターアイテムとしての売れ行きも見逃せない分量がある。

集英社文庫 夏の一冊ナツイチフェア(2008年6月26日オープン)
/http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi2008/

ウルトラジャンプ /http://ultra.shueisha.co.jp/
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