フランスの有力オークション アールキュリアル(Artcurial)が3月29日に開催したコミックスオークションで、ヨーロッパの人気コミック『タンタン』の原画が76万4000ユーロ(約1億2200万円)とコミックス史上最高値で落札された。落札者は明らかにされていない。 落札されたのは人気コミック『タンタン』シリーズのひとつ『タンタン アメリカへ』の表紙で、シリーズの作者エルジェが自ら描いたものである。 これまでのコミックス原画のオークション最高落札記録は、2007年に記録したバンド・デ・シネの巨匠エンキ・ビラルのスケッチ「ブルー・ブラッド」の17万7000ユーロ(約3000万)である。エンキ・ビラルは、ニコポル三部作で知られ日本のマンガ家にも大きな影響を与えている。今回の「タンタン」の記録は、これを大幅に塗り替えた。 『タンタン』はベルギー人の作家エルジェが1929年から描くバンド・デ・シネと呼ばれる人気コミックスで、新聞記者の主人公タンタンと愛犬スノーウィが世界各地で活躍する。古い作品だが時代を超えて人気があり、フランス語圏だけでなく世界中で知られている。 実際に現在、米国の映画会社ドリームワークスは、スティーブン・スピルバーク監督のもとに『タンタン』の映画製作を進めている。こうした広い知名度が今回の高額落札につながったようだ。 近い将来映画でも登場する『タンタン』だが、今回はいち早く別の場所で脚光を浴びたことになる。 今回のコミックオークションではこのほかにも高値落札が相次ぎ、9点が5万ユーロを超えただけでなく、そのうち4点が10万ユーロを超えた。 イタリアの巨匠ヒューゴ・プラットの代表作『コルト・マルテーズ』のアルバムの表紙は30万ユーロ(約4800万円)、エンキ・ビラルの『La tétralogie du monstre』17万4 500 ユーロ(2800万円)などが高額落札となっている。全般にエルジェとエンキ・ビラルの作品に高値落札が目立った。最終的には落札額は650のコミック原画全てを合わせて344万ユーロ(約5億5000万円)に達した。 今回はコミックス(バンド・デ・シネ)をアートとみなすヨーロッパならではの結果に見えるが、世界的にコミックアートのコレクションアイテムとして価値が高まっている表れとも言えるだろう。アールキュリアル Artcurial /http://www.artcurial.com/en/「タンタン」日本公式サイト /http://www.tintin.co.jp/
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