アニー賞長編アニメーション賞に「レミー」劇場映画10部門で受賞 | アニメ!アニメ!

アニー賞長編アニメーション賞に「レミー」劇場映画10部門で受賞

 2月8日、国際アニメーション協会ハリウッド支部が毎年米国で公開されたアニメーションから優秀作品と個人を選ぶアニー賞が発表された。
 アニー賞はアニメーション界のアカデミー賞と呼ばれることもあり、米国のアニメーション関連の賞では最も注目が高く、今年で35

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 2月8日、国際アニメーション協会ハリウッド支部が毎年米国で公開されたアニメーションから優秀作品と個人を選ぶアニー賞が発表された。
 アニー賞はアニメーション界のアカデミー賞と呼ばれることもあり、米国のアニメーション関連の賞では最も注目が高く、今年で35回目を迎える。
 
 そのなかでも注目の高い長編アニメーション賞は、発表前から評判の高かったピクサーアニメーションスタジオ制作、ブラッド・バード監督の『レミーのおいしいレストラン』が受賞した。事前の予想通りの受賞でもあり驚きは少ない。
 しかし、『レミーのおいしいレストラン』は映画関連の賞11部門のうち、9つの賞を受賞し圧倒的な強さを見せたのは驚きであろう。『レミーのおいしいレストラン』は、監督賞、音楽賞、脚本賞などのほか声優賞やアニメーション・ゲームソフト賞を含めて10部門を獲得している。
 そうしたなかでソニーピクチャーズのアニメーション映画としては近年最も評価の高かった『サーフズ・アップ』が、アニメーション効果賞、アニメーション・プロダクションアーティスト賞の個人部門2つを獲得して一矢を報いたが、他の劇場映画は受賞に至らなかった。

 ピクサーは短編アニメーション賞でも『Your Friend the Rat』で受賞をしている。この作品は『レミーのおいしいレストラン』のスピンオフ作品で、DVDにのみ収録されたものである。
 長編と短編のふたつのアニメーション賞を同じ作品が受賞する珍しいかたちとなり、『レミー』のダブル受賞でもある。
 また、劇場作品はないが、ピクサーのライバルといえるイギリスのアードマン・アニメーションスタジオが、テレビ作品賞を『Creature Comforts America』で受賞している。この作品は、アードマンの代表作のひとつで、今回は米国版としてあらたに制作された。

 毎年、大きな注目を集めるアニー賞だが、近年の傾向である有力作品にほとんどの賞が集中する傾向が今年も続いた。
 また、現在多くの有力スタジオが3Dアニメーションを製作しているが、興行や作品評価ではピクサーが一段うえにある。今後は、他のスタジオがこうした状況をいかに突き崩していくが注目されるだろう。

第35回アニー賞公式サイト /http://www.annieawards.org/

【第35回アニー賞主要部門の受賞作品】

■長編アニメーション映画賞 (Best Animated Feature)
  『レミーのおいしいレストラン』 ピクサーアニメーション
■映像パッケージ賞(Best Home Entertainment Production)
  『Futurama』 Bender's Big Score
  The Curiosity Company /20世紀フォックステレビ
■短編アニメーション賞 (Best Animated Short Subject)
  『Your Friend the Rat』 ピクサーアニメーション
■テレビ作品賞 (Best Animated Television Production)
  『Creature Comforts America』 アードマンアニメーション
■アニメーション・ゲームソフト賞 (Best Animated Video Game)
  『レミーのおいしいレストラン』 THQ, Inc

■アニメーション効果賞 (Animated Effects)
  Deborah Carlson 『サーフズ・アップ』
■アニメーション・プロダクションアーティスト賞
(Animation Production Artist)
  John Clark 『サーフズ・アップ』

■キャラクターアニメーション賞(映画)
(Character Animation in a Feature Production)
  Michal Makarewicz 『レミーのおいしいレストラン』
■キャラクターデザイン賞(映画)
(Character Design in an Animated Feature Production)
  Carter Goodrich  『レミーのおいしいレストラン』
■監督賞(映画) (Directing in an Animated Feature Production)
  ブラッド・バード 『レミーのおいしいレストラン』
■音楽賞(映画) (Music in an Animated Feature Production)
  マイケル・ジアッチーノ  『レミーのおいしいレストラン』
■プロダクションデザイン賞(映画)
(Production Design in an Animated Feature Production)
  ハーレイ・ジェサップ 『レミーのおいしいレストラン』
■ストリーボード賞(映画)
(Storyboarding in an Animated Television Production)
  Ted Mathot  『レミーのおいしいレストラン』
■声優賞(映画) (Voice Acting in an Animated Feature Production)
  イアン・ホルム スキナー役 『レミーのおいしいレストラン』
■脚本賞(映画) (Writing in an Animated Feature Production)
  ブラッド・バード 『レミーのおいしいレストラン』

■キャラクターアニメーション賞(TV)
(Character Animation in a Television Production)
  Eric Towner 『Robot Chicken』
■キャラクターデザイン賞(TV) 
(Character Design in an Animated Television Production)
  Jorge R. Gutierrez 『El Tigre』 Fistful of Collars
■監督賞(TV) (Directing in an Animated Television Production)
  Seth Green 『Robot Chicken Star Wars』
■音楽賞(TV) (Music in an Animated Television Production)
  Alf Clausen & Michael Price 『ザ・シンプソンズ』 より「Yokel Chords」
■声優賞(TV) (Voice Acting in an Animated Television Production)
  Eartha Kitt Yzma役
  『The Emperor's New School』、『Emperor's New Musical』
■脚本賞(TV) (Writing in an Animated Television Production)
  Ian Maxtone-Graham & Billy Kimball  『ザ・シンプソンズ』 24 Minutes
《animeanime》
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