4月25日に発売後、その週の米国ビデオスキャンの総合DVDチャート2位に登場し注目を浴びた日本アニメ『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』の販売が依然好調である。 翌週の5月7日付のビデオスキャン総合DVDチャートでも同作品はチャート6位と健闘し、2週間連続でベスト10入りを果たした。『アドベントチルドレン』の売上が瞬間風速でないことを示した。 今週1位になったのは、3DCGアニメーションで昨年12月に全米公開された『HOODWINKED』である。赤ずきんちゃんをモデルにした作品で、全米で5000万ドルを越える売上を記録している。先週1位であった『イーオン・フラックス』も、今週は5位と健闘している。 これまでの好調な売上で『アドベントチルドレン』は、『ハウルの動く城』を押さえて2006年の米国の日本アニメDVD売上げ年間1位になる可能性が強まった。 また一方で、今回の『アドベントチルドレン』の好調な売れ行きは、現在の米国における日本アニメDVDのトレンドを示している。 現在、アメリカではテレビアニメシリーズのDVDの売れ行きが落ちている。『鋼の錬金術師』や『NARUTO』、『犬夜叉』といった一部の作品だけが例外とされている。 替わって人気を集めているのが、DVD化された長編劇場アニメ作品である。昨年最も米国で売れたDVDは、『風の谷ナウシカ』であった。『ナウシカ』のDVD流通は、強力な流通網を持つブエナビスタだが、それだけが理由ではない。 昨年発売された劇場アニメの『スチームボーイ』や『アップルシード』のDVDの売上も好調であったからだ。 ここで、興味深いのは劇場作品であっても、劇場ヒット作であるかは無関係である点だ。『風の谷のナウシカ』はアメリカで本格的な劇場公開のない旧作品、『スチームボーイ』、『アップルシード』もアメリカでは限定公開で観客動員は少なかった。 特に『アップルシード』のDVD売上10万枚以上は、劇場の観客動員数1万数千人をはるかに上回っている。 劇場公開のない今回の『アドベントチルドレン』の大ヒットも同じ流れで考えることが出来そうだ。つまり、劇場公開されたかどうかや劇場公開の規模とは別に、質の高い劇場アニメのDVDには、人気が集まる傾向が強い。/ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン公式サイト(米国)
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