東映アニメーションは人気アニメシリーズ『ふたりはプリキュア』の海外展開を発表した。海外展開の第1弾としてドイツとイタリアで放映を行なう。ドイツでは9月5日からRTLⅡで既に放映を開始しており、10月からはイタリアのRAI2での放映開始を予定している。 『ふたりはプキャア』は日本国内では大ヒットをしており、関連商品の売上も記録的になっている。4月に公開した劇場映画第1弾も予想を大きく超える大ヒットとなっている。 東映アニメーションによれば、「プリキュア」は同社の海外戦略上、重要な作品であり、今後はヨーロッパに続き北米、中南米、アジアでの積極的な展開を図って行くとしている。 米国市場の世界のコンテンツ市場に与える影響の大きさを考えれば、海外市場でのアニメ展開は日本→米国→アジア・ヨーロッパという流れが一般的には考えられそうだ。しかし、今回の『プリキュア』のように新作アニメの海外展開の流れをみると日本→アジア・ヨーロッパ→米国といった流れも少なくない。つまり、最後が米国という流れである。 これは、先日、米国で放映を開始された東映アニメーション制作の『おジャマ魔女どれみ』も同様で、米国放映が世界の主要地区で最後のテレビ放映になっている。 米国の放送局は一般的に思われている以上にビジネスリスクに対し敏感で、他国で成功したという実績がないとなかなか新作アニメに手を出し難いようだ。/東映アニメーション /ふたりはプリキュア