TAAF「ノルディックスペシャル」 北欧5ヵ国の短編アニメが集結 フィンランドから「ピックリ」が来日 | アニメ!アニメ!

TAAF「ノルディックスペシャル」 北欧5ヵ国の短編アニメが集結 フィンランドから「ピックリ」が来日

イベント・レポート

東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」(c)TAAFEC. All Rights Reserved.
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」(c)TAAFEC. All Rights Reserved.
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」(c)TAAFEC. All Rights Reserved.
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」(c)TAAFEC. All Rights Reserved.
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」
3月10日、国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2017」が開幕した。開催初日には招待作品「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」が池袋HUMAXシネマズ スクリーン6 にて行われた。

「ノルディックスペシャル-北欧のアニメーション-」は北欧5ヵ国の短編アニメーションを上映するプログラムである。子供向けのコミカルな作品から、メッセージ性の強い社会派な作品まで全7作が集結した。ストーリーや表現も多彩で、北欧アニメーションの豊かさが感じられる企画となった。
1本目はスウェーデンの『ムーンウルフズ』(Moonwolves)を上映。可愛い動物たちが月と対峙する物語であり、壮大な自然が美しく表現されている。今年のカンヌ国際映画祭 スカンディナヴィア プログラムでも流される作品を一足先に楽しめた。

ノルウェーの『鉄のいばらをこえて』(The Hedge of Thorns)は戦争によって分断された子供たちを描いた作品。切り絵によって表現された可愛いキャラクターと戦争の残酷さのコントラストが印象的だ。本作はアヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、数多くのアワードに輝いている。
アイスランドの『アンナとムード』(Anna and the Moods)は思春期の少女が更生施設に入れられてしまうドタバタコメディ。イギリスの弦楽四重奏団・ブロドスキー カルテットの演奏に合わせてアニメーションをつけたという一風変わった制作経緯を持つ。
デンマークの『ワルシャワゲットーでの7分間』(Seven Minutes in the Warsaw Ghetto)はナチス占領下で起きた事件を元にしている。モノクロによって表現された美しい映像と無慈悲な結末が心に刺さる一篇である。

フィンランドのアニメ『ピックリ』はTVシリーズの「ピックリ出ておいて!」(Come out, Pikkuli!)と「ピックリのペット」(Pikkuli gets a Pet)の2編を上映。生まれたばかりの小鳥・ピックリが、親や兄たちと一緒にカラフルな世界を駆け巡る姿が元気いっぱいに表現された。とくにペットの芋虫が可愛らしく、犬がお腹を見せるようにひっくり返って甘えたり、ほかの鳥に食べられてしまったりするシーンでは観客の笑いを誘っていた。
同じくフィンランドの『ソア アイズ オン インフィニティ』(Sore Eyes for Infinity)はメガネ屋にやってくる可笑しな人々を描いている。ザグレブ国際アニメーション映画祭のコンペ部門に出品中の注目作だ。

トークショーでは『ピックリ』を手がけたメッツァマルヤ・アイットコスキ(Metsamarja Aittokoski)監督が登壇。観客からの質問に答えた。
まず「『ピックリ』はどのように生まれたのか?」という質問に対しては「自分の息子たちのことを描こうと思った」と回答。だが「もしかしたら自分のことを描いているのではないか」と考えることもあったようだ。たとえば鳥のキャラクターを描いたのは「子供の頃に好きだった歌から発想を得たため」だと語る。小鳥について歌ったポジティブな歌詞から、ユーモアあふれる世界を生み出していった。
キャラクターの性別については「フィンランド語は男性・女性の区別をしないので、元々はユニセックスという考えでしたが、海外に向けて翻訳するときに性別を決めなければなりませんでした」とコメント。そして「3人の息子たちをモチーフとしていたこともあり、男の子に決めました」と明かした。ただ性別については今も悩んでいる部分もあるとのこと。

『ピックリ』は各話5分のTVシリーズが26本、2分30秒の短編が2本制作された。日本での配給も目指しており、今後の展開に期待が膨らんでいく。
さらに会場にはピックリの着ぐるみが登場。監督がピックリの小さなぬいぐるみを客席に投げ入れるプレゼント企画もあり、会場は子供たちの笑い声に包まれた。上映終了後もピックリと記念撮影をする観客で賑わいを見せ、プログラムは大盛況の内に幕を閉じた。

「東京アニメアワードフェスティバル2017」
期間:3月10日~13日
会場:東京・池袋ほか

(c)TAAFEC. All Rights Reserved.
《高橋克則》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

  • TAAFにて「ひるね姫」トークショー開催 神山健治監督が心境の変化を語る 画像 TAAFにて「ひるね姫」トークショー開催 神山健治監督が心境の変化を語る
  • TAAF2017開幕 オープニングセレモニーに神山健治監督、前川陽子ら登壇 画像 TAAF2017開幕 オープニングセレモニーに神山健治監督、前川陽子ら登壇

特集