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TAAFにて「ひるね姫」トークショー開催 神山健治監督が心境の変化を語る

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TAAFにて「ひるね姫」トークショー開催 神山健治監督が心境の変化を語る
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3月10日、東京アニメアワードフェスティバル2017が開幕し、オープニング作品の『ひるね姫 ~ワタシの知らない物語~』がシネ・リーブル池袋にて上映された。上映後には神山健治監督とアニメ評論家・藤津亮太氏によるトークセッションが行われ、制作のエピソードが明かされた。

■これまでの神山監督作品とは一風変わった仕上がりに
藤津氏が最初に神山監督に投げかけた質問は「これまでの『攻殻機動隊』や『東のエデン』とは趣きの違う作品になっている」ということ。今回の作品の仕上がりに関して神山監督は「僕自身はそんなに変わったつもりはないが、ここ10年ほど、とりわけ東日本大震災の前後で価値観に変化があったのは確か。それまでは平和だからこそ問題意識を持って作品を作ろうとしていたが、震災を目の当たりにして何も起こらないことは得がたいもの、それこそがファンタジーなのかもしれない、と思うようになったのが本作にも影響しているのかもしれない」と心境の変化について答えた。企画の話が上がったのは4年ほど前とのこと。自身だけでなく、スタッフや制作会社にも同じような意識に変化があったのではないかと神山監督は語る。

■主人公・森川ココネについて
本作の主人公であるココネのふんわりとした可愛らしさについて藤津氏が言及すると、「高畑充希さんの演技も相まって、見ていて楽しくなる可愛らしさを持つ、魅力的なキャラクターになった」と神山監督も満足げな様子。ラッシュチェックで100回以上見ていても飽きないとのことだ。キャラクターが生まれた経緯について、「この企画の話をいただいた時に、“今までの作品とは違う、たとえば娘に見せたいような映画を作ってみてはどうか?”と提案された。第一に意識したこととして、ココネは社会との接点をまだ持っていない、天真爛漫な子にしたいと思っていた。受験だと言いながらあまり勉強をしていないし、スカートが短い割には男の子に興味もない。そんな彼女が社会と接点を持った時にどう変化するんだろうと、僕も描きながら考えていました」と明かした。

■“夢”という題材を使う上での工夫
ある種、なんでもありになりがちな題材の“夢”を使うにあたっての難しさについて藤津氏が問うと、神山監督は「僕の中での夢は、アーサー・C・クラークの三法則のひとつにある“十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない”のように、テクノロジーとしての意味合いを持っている」と答える。「これまでの作品でも好んで使ってきたテクノロジーを、少し食べやすくするために“魔法”と呼んでみようという発想から出てきたもので、本作ではそれを仕掛けにして世代観の違いを描いている面があります」と打ち明けた。ファンタジー色を出しながらも、これまでの神山監督作品のイズムは受け継がれていることが伺える。

この他にも作品視聴後だからこそ語れる秘話が次々と飛び出し、観客はすっかりトークに聞き入った様子だった。
藤津氏は本作について、「何度も見てディティールを楽しみたい作品」と感想を述べる。物語は夢と現実の世界が入れ子状態で進みながらも、画面の中には両世界を関連づける情報がしっかり施されているとのことで、見るたびに新しい発見をもたらしてくれそうだ。ココネの声を担当した高畑充希が歌う「デイ・ドリーム・ビリーバー」の意味や、エンディングアニメーションにも注目したい。
『ひるね姫 ~ワタシの知らない物語~』は3月18日より全国ロードショーとなる。

『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』
2017年3月18日(土)丸の内ピカデリー 新宿ピカデリー 他 全国ロードショー
(c)2017 ひるね姫製作委員会
《奥村ひとみ》
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